ジャーナリスト活動記録・佐々木奎一

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女子ソフト世界一、女子バレー銀、女子団体が強いワケ

2014年09月02日 | Weblog

 平成二十六年八月二十五日、auのニュースサイト EZニュースフラッシュ増刊号
 
「朝刊ピックアップ」で記事 
 
「女子ソフト世界一、女子バレー銀、女子団体が強いワケ」
 
を企画、取材、執筆しました。

 

 けさの各紙は女子バレーボールの日本代表が、ワールドグランプリ決勝でロンドン五輪金メダルのブラジルにストレートで敗れ、銀メダルを獲得したことを報じている。主要な国際大会で銀メダルは実に33年ぶりの快挙だ。

 さらにけさの東京新聞には女性ピッチャーの写真付きで「日本、米下し連覇 世界ソフト」とある。これは昨日行われたソフトボール女子の世界選手権決勝で、日本が米国を4対1で下し、2大会連続3度目の優勝を果たしたのを報じたもの。

 団体戦の女子スポーツでは、なでしこの愛称の女子サッカーも強い。女子野球もワールドカップ3連覇中。

 国民性、民族性が現れやすいスポーツの団体戦は、日本の女子代表がここまで強いのは、国民性が出ているのではないか?

 例えば、作家で歴史家の司馬遼太郎氏は、日本文学の研究者ドナルド・キーン氏との対談集「日本人と日本文化」(中央公論新社刊)のなかで、「原型的には、日本人というのは『たおやめぶり』の民族じゃないか」と語っている。

 「たおやめぶり」とは、「女性的で、優美・繊細な歌風」をいう(デジタル大辞林(小学館刊))が、対談のなかで司馬氏は、歌風だけではなく、広く日本の国民性が「たおやめぶり」だという指摘をしている。

 「たおやめ」の反対は、「ますらお」。ますらおとは雄々しい男性のことだが、日本はますらおぶりではなく、たおやめぶりの国だというのである。

 よくよく考えてみると、日本には天照大神(あまてらすおおかみ)という女性神がいる。八万(やよろず)の神の日本でも、天照大神は特別な存在で「日の神」として伊勢神宮に祭られる。しかも、「国史大辞典」(吉川弘文館刊)によると、天照大神は、単なる太陽という機能神を意味するのではなく、「大神」であるという。大神とは「至上神highest god的なもので、同じようなことはいずれの民族でも、その民族の神についていえることであり、地方的にも『常陸国風土記』では鹿島の神が大神であり、『出雲国風土記』では大国主神が大神である。(略)それと同じく天照大神というのも実は日本国における大神であったのである」としている。

 要するに、日本の最高の神が天照大神という女性の神ということになる。その点から観ても、日本はたおやめぶりの国であり、女子団体スポーツの活躍ぶりも、そのことを示しているといえるのではないか。

 ひるがえって、安倍政権は今、女性の活用と称して、女性の社会進出を促しているが、今必要なことは、男性も女性を含め、日本人がもっと女性らしい優美で繊細な感性を土台にした社会にしていくことではないか。たおやめぶりの国にしていけば、おのずと女性の活躍する場は増え、日本は発展していくといえないだろうか?(佐々木奎一)


 
 写真は、なでしこジャパン。(日本サッカー協会HPより)


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