ジャーナリスト活動記録・佐々木奎一

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教師が生徒のカネを着服して阪神戦で散財!

2010年10月20日 | Weblog

 

2010年10月18日、auのニュースサイト EZニュースフラッシュ増刊号

「朝刊ピックアップ」で記事

「教師が生徒のカネを着服して阪神戦で散財!」

を企画、取材、執筆しました。

 

 

キーワードは「緒方洪庵」。

 

私立大阪電気通信大高校(大阪府守口市)の元男性教師(32)が、生徒106人から教材費として1万円、アルバム代として5千円、計126万円を集め、阪神戦の野球観戦や飲食代に使っていたことが発覚したという。

 

奇しくも大阪といえば、作家で歴史家の故・司馬遼太郎氏が、「歴史上の日本の教育者の中で第一の人物」と称した、医者で教育者の「緒方洪庵」が適塾を開いた場所である。(「こどもはオトナの父―司馬遼太郎の心の手紙」(著: 神山育子/朝日出版社より)

 

司馬氏は1988年、「洪庵のたいまつ」と題して、小学校5年生の国語の教科書(大阪書籍刊)に執筆している。

 

そこには冒頭から、「世のためにつくした人の一生ほど、美しいものはない。ここでは、特に美しい生涯を送った人について語りたい」とはじまる。

 

さらに後半部分では「洪庵は、自分自身と弟子たちへのいましめとして、十二か条よりなる訓かいを書いた。その第一条の意味は、次のようで、まことにきびしい」として、こうある。

 

「医者がこの世で生活しているのは、人のためであって自分のためではない。決して有名になろうと思うな。また利益を追おうとするな。ただただ自分をすてよ。そして人を救うことだけを考えよ」。

 

今、求められているのは、着服教師のように私利私欲をむさぼる姿勢ではなく、洪庵のように、私心を捨てて人のために生きる姿勢ではないだろうか…


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