ジャーナリスト活動記録・佐々木奎一

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神戸製鋼社員がパワハラ過労自殺 遺書に「会社に殺された!」「パワハラの言葉をご存じですか」

2014年02月02日 | Weblog

 神戸製鋼の社員で、子会社「神鋼検査サービス」に出向していた早見明氏(死亡時52歳、仮名)は、05年3月の昇進の内示を機に、松本陽二常務から心理的プレッシャーを受け続け、担当する工事現場の事故も重なるなか、徐々にうつ状態になり06年1月29日、ホテルで首吊り自殺した。遺書には、息子2人と妻へのメッセージとともに、「お母さんへ 会社に殺された!」「過労死が自分の身になるとは!」「松本常務殿 パワハラの言葉をご存じですか」といった生々しい言葉が綴られていた。遺族は労災認定を取得し、損害賠償を求め神戸地裁に提訴。会社側は責任を否定したが、過労によるうつ症状と会社の安全配慮義務違反が認定され、13年6月の一審判決は遺族側が全面勝訴し、3046万円の支払いが命じられた(双方控訴せず確定)。だが、遺書で名指しされた松本常務は、その後、同社社長に昇進。社員が「死んでも言いたい言葉」を書き連ねた遺書からは、神戸製鋼のえげつない売上至上主義も見えてきた。
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【Digest】
◇「異例の昇進」から下り坂
◇「上司(松本常務)との折り合いが悪い」
◇「もしものことがあっても生命保険がある」
◇「退路を断て。もうお前には帰るところはない」
◇会社にいると遺書を書きたくてたまらなくなる
◇おみくじで「凶」を引き黙り込む
◇「松本常務殿 パワハラの言葉をご存じですか」遺書
◇最後のメッセージを胸に刻み提訴
◇3046万円の支払い命じる判決確定
◇パワハラ常務は社長に昇格していた
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 http://www.mynewsjapan.com/reports/1972
 
 
 平成二十六年一月三十一日付のMyNewsJapanで記事
 
「神戸製鋼社員がパワハラ過労自殺 遺書に「会社に殺された!」「パワハラの言葉をご存じですか」」
 
を企画、取材、執筆しました。

 

 写真は、過労自殺した早見明氏(仮名)の遺書に名指しで「パワハラ」を告発された、神戸製鋼の100%子会社・神鋼検査サービスの松本陽二常務(後に社長に昇進)。写真は『新報』HPより。


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