2013年3月29日、auのニュースサイト EZニュースフラッシュ増刊号
「今日のニュースに一言」で
ジャーナリスト・二木啓孝氏の記事
「二木啓孝が語る、関係者が語った石原慎太郎の本当の病状」
を聞き書きしました。
いつものように土壇場でひっくり返すかもしれないが、日本維新の会の共同代表・石原慎太郎氏が、30日に大阪で開かれる党大会に欠席するという。2月下旬から体調を崩して都内の病院に入院中の石原氏、大阪への移動は体力的に無理だと判断して、ビデオメッセージを送るとともに、テレビ電話で共同代表の橋下徹大阪市長と対談する予定だ。
2月に18年ぶりに国会に復帰して予算委員会で質問に立ち、「浦島太郎のように戻った暴走老人。この質問は国民への遺言だ」と述べたのち、安倍晋三首相に対し、憲法改正について「首相が(占領軍が)押しつけた憲法を破棄すると宣言した時、法的に阻害する根拠はない」と主張したり、靖国神社の参拝について、「あなた(安倍首相)が行っても政治問題になる。代わりに天皇に参拝をお願いしてもらいたい」と提案するなど、1時間40分にわたって質問というより演説をぶって、その後は国会に現れず、入院してしまった。
先週初めに退院する、と言われながら退院は延期。3男の宏高衆院議員が「オヤジは相当悪い」と漏らしたという話もあって、永田町では「脳梗塞説」「すい臓がん説」「アルツハイマー説」とさまざまな情報が飛び交っている。
以下は、先週金曜日に入院先に見舞いに行った人物から直接聞いた話である。「慎太郎さんは元気だった。80歳だから臆病なくらいに体調に気遣っている。それと、だいたいモノグサな人だから、興味がなければ国会にも出てこないんだ。都知事時代にも登庁は週に3日ぐらいだったしね。ボケが始まっている?あはは、そんなことはない。ま、30日の党大会にはでてきますよ」
ところが30日は欠席。体長不良ならば仕方がないが、それにしても日本維新の会は橋下氏ら「西の司令部」と「東の国会議員団」との関係のギクシャクが目立っている。ここは共同代表の石原氏がまとまめるなり、連携をとるなりすべきところだが、「そういうことは一切ない」(関係者)という。
昨年の総選挙直前に、自分が率いる「太陽の党」を維新に合流させたのだから、それなりの政治責任があるはずだ。相変わらずの「オレ流」政治、何だかなぁ……。