祝 法政初勝利 中央撃破

本日、関東大学リーグ戦　第３戦法政中央の一戦が府中市のトヨタ府中Ｇで行われた。

思えば昨年の悪夢はこの中央との初戦から始まった。
法政１９－３９中央だった。
開始早々　１年生ＳＯだった加藤選手を怪我で失い、法政は制御不能となった感じすらあった。

あれから１年。負けられない状況で再び激突した。
昨年ダブルスコア負けした法政が、前進したことを示す絶好の相手だ。


気になる結果は以下の通り

　　　　　法政　　 中央
前半　　１１　　　　１０
後半　　　８　　　　　０
　計　 　１９　　　　１０


（得点）
前半　竹下Ｔ（Ｇ×）⇒岡本ＰＧ⇒岡本ＰＧ
後半　宮田Ｔ（Ｇ×）⇒加藤ＤＧ

法政勝利

ついでに小野木監督初勝利



試合状況はこんな感じだった。
尚、記憶違いなどがあれば、ごめんなさい。

（竹下主将を中心に気合を入れる法政）



（前半）
　２分　中央陣内２２ｍ付近で法政ボールのラインアウト。法政見事にキャッチすると素早く右に展開。
　　　　加藤選手　見事な判断で、大きく振って右サイドに走りこんだ竹下選手に見事なパスを繋ぐと、
　　　　竹下選手、中央ディフェンスに体勢を崩しながらも力で持っていき右サイドにトライ。
　　　　法政、前回の失敗を克服し、立ち上がり見事な集中力。
１０分　今度は中央が法政陣内で左に展開すると、法政のディフェンスが甘く、簡単にＷＴＢに抜け出され、
　　　　中央に回り込まれてトライ。Ｇも決まり逆転。
　　　　せっかくの立ち上がりが帳消しとなる逆転トライを奪われる。
１６分　Ｇポストやや左で相手反則を得ると、今日の法政　得点にこだわり、強引なトライを奪いに行かず、
　　　　ＰＧを選択する。岡本選手が見事に決めて再逆転。

　　　　ここからしばらく両者、攻め手を欠き、膠着状態。しかし戦前ＦＷ戦は厳しいと予想していたが、
　　　　法政ＦＷが頑張り、スクラム、ラインアウトで互角以上の頑張り。
　　　　中央は、スクラムからＮ０．８がサイドから仕掛けるが、武者、西内、小池選手らのタックルで中央を
　　　　走らせない。
　　　　立ち上がりいつものように静かな感じだったが、竹下主将を初め、多くの選手が徐々に声を出して来て
　　　　気迫が伝わってくる。
　　　　ＢＫでもトライこそならないが、展開しようという意図は感じる。加藤選手のトリッキーなパスは素晴らしい。

（法政ＦＷ善戦のスクラム）
　　　

　　　


３０分　法政の反則に対し、中央もＰＧで確実に点を取りに行く。ほぼ正面ということであっさり決まり、
　　　　またしても逆転。

３９分　今度は法政が中央のほぼ正面で反則を得るとＰＧを選択。時間からも当然で、これを見事に決めて前半終了。
　　　　再々逆転で１点リードで前半終了。

　　　前半、法政はトライをとり、最高の出だし。東海戦の開始早々の被トライという集中力のなさを修正。
　　　声は出ていて、負けられないという気迫は感じる。個人的にはもっと気迫を欲しいとは思うが、これまでよりは
　　　いい。ＦＷが頑張り、中央自慢のＦＷを封じていた。個々の接点でも負けていない。
　　　まあ、相手の球出しの悪さに救われている点もあるが、ディフェンスはだいぶ良くなっている。
　　　ＢＫでは加藤選手のパスがよく、周りが見えている。キックも飛距離があり、再三ピンチを防ぎ、相手の裏を突く。
　　　また、大きく振ってＷＴＢ勝負という意図は見える。昨年の鬱憤を晴らす活躍。
　　　ただ、前半法政は押していた。２度も相手Ｇ前に迫りモールでトライを取りに行ったが、押しきれずに逃した。
　　　ＢＫ含め、攻めきれず接戦となっていることに歯がゆさが残る。

（後半）
　３分　中央は、後半に入るとＦＷにこだわるようになる。
　　　　開始早々、法政Ｇ前に迫りモールなどで法政ピンチになるも、法政懸命のディフェンスで防ぐ。

　８分　法政　開始早々の中央の猛攻を粘り強いディフェンスで防ぎ陣地を挽回。相手反則を得ると、加藤選手の
　　　　飛距離のある素晴らしいキックで中央５ｍラインまで迫る。ここでラインアウトを見事にキャッチすると
　　　　モールを組み、左サイドに宮田選手がトライ。法政相手の攻撃を防いでトライにつなげたのは
　　　　中央を突き放す。

　　しかし、中央、ＦＷにこだわり、ゴリゴリ押してくる。
　　法政も懸命のディフェンスで防ぎ押し返すも、ここぞという時にノッコンなどミスもあり、
　　なかなか敵陣に入れない。
　　２５分、３０分、３４分と中央の強力モールで押し込まれる大ピンチだったが、１５人全員で粘り強いディフェンス。
　　ディフェンスの意識は、後半かなり良くなり、素晴らしいタックルでトライを与えない。
　
（法政の懸命のディフェンス）
　

　　また、西内選手や小池選手など一年生も体を張ってディフェンス。体感の強い突進も見せ、伸び伸びと
　　プレーしている。
（西内選手突進）


３８分　ここまで厳しい中央の猛攻を防ぎ　久々中央陣内に入る法政。正面やや左位置、Ｇラインまで２５ｍ
　　　　位のところだっただろうか？入り乱れている中で、加藤選手にボールが渡ると、何と意表を突くキック。
　　　　一瞬　時間が止まった感じがした。何をしたんだ？といった感じで小生の周りも驚く。
　　　　なんとドロップゴールを狙ったのだ。球は放物線を描いて見事に決まる。
　　　　残り時間を見ても１トライ１Ｇでは追い付けない、中央の逆転への執念を粉砕する会心の一撃。
　　　　スゲー。。。狙ってたんだろうな　きっと。後になって考えると、あの位置取りから見て、そう思える。

　　　　法政ファンとしては１トライで逆転される状況の中、猛攻をしのぎ、何とか時間が過ぎてくれれば
　　　　と願う中でのＤＧ。加藤選手の全く焦りのない冷静なプレーに驚く。
　　　　

（勝利に貢献　竹下主将と加藤選手）



ロスＴ　中央、またしても猛攻。法政勝利を確信してかディフェンスが甘くなり、これまでＦＷ戦にこだわってきた
　　　　中央が、右へＢＫ展開。瞬く間に法政Ｇラインに迫る。あわやトライというところだったが、今日の法政、
　　　　ディフェンスが後半は素晴らしく、トライを与えない。１５人が全員で防ぎ切る。
　　　　そしてノーサイド。



見事法政は昨年のリベンジを果たし、今季初勝利。
粘り強いディフェンスの勝利だったとも思う。
気迫も後半は凄く伝わってきた。

優勝候補との連敗とはいえ、これまで勝利がないというのは選手も精神的に辛かったと思う。
中央の拙攻もあったが、内容はともかく勝ったことが大きいのだ。
昨年から失った自信を少しずつ取り戻していく
一番効く薬ではないだろうか。


まずは今日の勝利を喜びたい。

そして、これを次の関東戦に是非繋げてほしい。

法政を信じている。

頑張れ　法政