プロコフィエフの日本滞在日記

1918年、ロシアの若き天才作曲家が、大正期のニッポンで過ごした日々

ショーペンハウエル

1918-06-27 | 日本滞在記
1918年6月27日(旧暦6月14日)

 生活は幾分もたつきながら、どしゃぶりの雨の中で続いている。ショーペンハウエルをとても興味深く読んでいる。最後の一冊『意志と表象としての世界』のことであるが、彼の悲観主義は受入れられない。

 私の友人たち、特にB・ヴェーリン、アサフィエフ〔ボリス・ウラジーミロヴィチ、1884~1949、作曲家・音楽史家〕、スフチンスキーのことを、とても懐かしく思い出す。