別にスタートレックを読んだという訳ではないです。
表題はハーバード大教授のリサ・ランドールの書いたまじめなサイエンス本のタイトル。米国でも話題になり日本でも何気にアマゾンでベスト20くらいに売れている本。007は本好きでいろいろ読むが、サイエンス本も結構好き。これまで生物学とか複雑系の本とか興味の向くまま読んできた。(リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」が一番面白かったかな)
この本は600ページもある大作で先日ようやく読み終わったところ。
著者のランドール教授はジョディ・フォスター似の美人。彼女はこの本で余剰次元の存在を唱えている。余剰次元?なんだかSFの世界みたいな話だが、まもなくスイスに完成する巨大な加速器でその存在が証明されるかもしれないというところが驚き。
この本のすごいところはそんな高度な議論ながら数式が一切出てこないところ。かわりに分かりやすくいろんな比喩を使って説明してくれる。初めの100ページくらいで次元の概念などを説明している辺りはなるほどと膝を打ってしまうくらいの面白さ。目から鱗です。
とはいっても如何せん文系の私。物理学の歴史を遡りながら余剰次元の世界に至る残りの500ページは読み返しながら進む事がしばしば。
それでもこの本を読み終えた時は長い物理学の探求の旅を終えたような気分?に浸れます。それは著者の分かりやすく説明しようとする真摯な姿勢、そして物理学者とは思えないような文才(失礼!)による絶妙な語り口のお陰。締め括りのランドールの言葉も彼女の静かな情熱を感じさせる。
秋の夜長にこの本を通じて私達の存在する世界を探求してみるのもいいかも。
表題はハーバード大教授のリサ・ランドールの書いたまじめなサイエンス本のタイトル。米国でも話題になり日本でも何気にアマゾンでベスト20くらいに売れている本。007は本好きでいろいろ読むが、サイエンス本も結構好き。これまで生物学とか複雑系の本とか興味の向くまま読んできた。(リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」が一番面白かったかな)
この本は600ページもある大作で先日ようやく読み終わったところ。
著者のランドール教授はジョディ・フォスター似の美人。彼女はこの本で余剰次元の存在を唱えている。余剰次元?なんだかSFの世界みたいな話だが、まもなくスイスに完成する巨大な加速器でその存在が証明されるかもしれないというところが驚き。
この本のすごいところはそんな高度な議論ながら数式が一切出てこないところ。かわりに分かりやすくいろんな比喩を使って説明してくれる。初めの100ページくらいで次元の概念などを説明している辺りはなるほどと膝を打ってしまうくらいの面白さ。目から鱗です。
とはいっても如何せん文系の私。物理学の歴史を遡りながら余剰次元の世界に至る残りの500ページは読み返しながら進む事がしばしば。
それでもこの本を読み終えた時は長い物理学の探求の旅を終えたような気分?に浸れます。それは著者の分かりやすく説明しようとする真摯な姿勢、そして物理学者とは思えないような文才(失礼!)による絶妙な語り口のお陰。締め括りのランドールの言葉も彼女の静かな情熱を感じさせる。
秋の夜長にこの本を通じて私達の存在する世界を探求してみるのもいいかも。