音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

バルトークの音楽語法 と ジャズ

2012年03月21日 | クラシック、ジャズ


近現代の音楽語法、和声法はジャズの素材と同じものだ。

どちらも12音を使うという面では、素材としては全く同じといえる。

ジャズらしいノリとリズム感を身に着けていれば、近現代の音楽語法とジャズの音楽語法が同じだと気づくだろう。

一般にジャズというと、その和声法はクラシックでいうとロマン派である場合が多い。

それがプログレッシブ・ジャズになると近現代和声と重なってくる。

メシアンの「移調の限られた旋法」というのが、全くジャズの旋法そのものなのだ。

バルトークの作品に「青髭公の城」というのがあったと思うが、そこに使われている音楽語法は、プログレッシブ・ジャズの語法と同じものになっている。

こういった近現代和声は、よくみると現代ジャズの語法と同じものと分る。

古くはガーシュインがブルースの雰囲気を取り入れたジャズ的交響作品を書いている。

ドビュッシーにも、そのような作品がある。

もともとドビュッシーは自分で様々な旋法を作り出して作品を作った作曲家だ。

現代の旋法ジャズの語法の先駆者といえるかも知れない。

ジャズとクラシックは密接に交差している。

なぜなら音楽で使う素材は12音で、これは共通だからだ。

バルトークの音楽語法やメシアンの音楽語法だけがジャズと共通しているわけではない。

私の作曲の師匠はワーグナーのトリスタン和音でジャズを弾いてみせてくれたことがあって、目からウロコ、の思いをしたことがあった。

ほんとうに素晴らしい師匠だと尊敬が深まる。



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