音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

カルミナ・ブラーナ  小澤征爾<ベルリンフィル>

2018年08月06日 | クラシック、ジャズ


カール・オルフ~カルミナ・ブラーナ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3…C%E3%83%8A

は、今やゲームやドラマ・映画のBGMとして使われていることもあり、誰もが耳にしている曲であろうと思う。

世俗の悦楽、栄華と転落を嘆き、運命の女神を呪うような曲になっている。

マーラーやヴァーグナーの世界に通じるような作品だ。

歌詞をよく聞くと、嘆きと呪いと虚無が歌われていて「祇園精舎」を思い起こすようでもある。

底なしの虚無感はマーラーに似ているようにも思う。

「聖なる詩」に対して「世俗の詩」あるいは「悪魔の詩」にも聞こえる作品だ。

まるで現代を歌うかのように聞こえる。

ロックやポップスにもなじむ曲なので、現代のロック・ポップスアーチストも扱いやすい作品なのだろう。

現代作曲家のカール・オルフの作曲というのも意外だ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3…B%E3%83%95

てっきり中世の作品だとばかり思っていた。

もっとも元歌は10~11世紀頃の中世らしいが。

インパクトのあるメロディーはシンプルであるゆえに、非常に耳に残りやすい。

時代は変わっても人間の内面は、それほど変わらないということなのだろう。

特異な音楽作品の一つと言えるだろう。


カルミナ・ブラーナ  小澤征爾指揮・ベルリンフィル
https://www.youtube.com/watch?v=7yWcOx9v58A


§ 全世界の支配者なる運命の女神(フォルトゥナ) FORTUNA IMPERATRIX MUNDI
1.おお、運命の女神よ(合唱) O Fortuna (Chorus)
2.運命の女神の痛手を(合唱) Fortune plango vulnera (Chorus)

§ 第1部: 初春に 1. PRIMO VERE
1.春の愉しい面ざしが(小合唱) Veris leta facies (Small Chorus)
2.万物を太陽は整えおさめる(バリトン独唱) Omnia sol temperat (Baritone Solo)
3.見よ、今は楽しい(合唱) Ecce gratum (Chorus)

§ 芝生の上で UF DEM ANGER
1.踊り(オーケストラ) Dance (Orchestra)
2.森は花咲き繁る(合唱と小合唱) Flore silva (Chorus & Small Chorus)
3.小間物屋さん、色紅を下さい(2人のソプラノと合唱) Chramer, gip die varwe mir (Sopranos & Chorus)
4.円舞曲: ここで輪を描いて回るもの(合唱) - おいで、おいで、私の友だち(小合唱) Reie: Swaz Hie gat umbe (Chorus) - Chume, chum, geselle min (Small Chorus)
5.たとえこの世界がみな(合唱) Were diu werlt alle min (Chorus)

§ 第2部: 酒場で 2. IN TABERNA
1.胸のうちは、抑えようもない(バリトン独唱) Estuans Interius (Baritone Solo)
2.昔は湖に住まっていた(テノール独唱と男声合唱) Olim lacus colueram (Tenor Solo & Male Chorus)
3.わしは僧院長さまだぞ(バリトン独唱と男声合唱) Ego sum abbas (Baritone Solo & Male Chorus)
4.酒場に私がいるときにゃ(男声合唱) In taberna quando sumus (Male Chorus)

§ 第3部: 愛の誘い 3. COUR D'AMOURS
1.愛神はどこもかしこも飛び回る(ソプラノ独唱と少年合唱) Amor volat undique (Soprano Solo & Boy's Chorus)
2.昼間も夜も、何もかもが(バリトン独唱) Dies, nox et omnia (Baritone Solo)
3.少女が立っていた(ソプラノ独唱) Stetit puella (Soprano Solo)
4.私の胸をめぐっては(バリトン独唱と合唱) Circa mea pectora (Baritone Solo & Chorus)
5.もし若者が乙女と一緒に(3人のテノール、バリトン、2人のバス) Si puer cum puellula (3 Tenors, Baritone, 2 Basses)
6.おいで、おいで、さあきておくれ(二重合唱) Veni, veni, venias (Double Chorus)
7.天秤棒に心をかけて(ソプラノ独唱) In trutina (Soprano Solo)
8.今こそ愉悦の季節(ソプラノ独唱、バリトン独唱、合唱と少年合唱) Tempus est iocundum (Soprano, Baritone, Chorus & Boy's Chorus)
9.とても、いとしいお方(ソプラノ独唱) Dilcissime (Soprano Solo)

§ 白い花とヘレナ BLANZIFLOR ET HELENA
1.アヴェ、この上なく姿美しい女(合唱) Ave formosissima (Chorus)

§ 全世界の支配者なる運命の女神 FORTUNA IMPERATRIX MUNDI
1.おお、運命の女神よ(合唱) O Fortuna (Chorus): 冒頭の曲を再び最後に持ってきている。

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