宇沢(宇澤) 弘文(うざわ ひろふみ)、1928年(昭和3年)7月21日 -2014年(平成26年)9月18日
ノーベル賞の候補にものぼる日本の経済学者、宇沢弘文の名を知ったのはつい最近。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E6%B2%A2%E5%…8%E6%96%87
現在の「新自由主義経済」とは別の視点で「経済に人間らしさを」を追求した業績は大きい。
ことに「人間らしい経済」の視点が顕著なのは、
「大気や水道、教育、報道などは地域文化を維持するため一つとして欠かせないと説き、市場原理に委ねてはいけないと主張している。シカゴ大学で同僚だったミルトン・フリードマンについて「危険な市場原理主義者で、アメリカ経済学を歪めた。真に受けて起きたのが2008年のリーマン危機である」と批判している点である。
そのためには「市場原理」にゆだねてはならない「公共社会資本」について言及している。
現代の経済は「カジノ資本主義」「ギャンブル経済」といってよいような、金融工学を駆使した「カネ転がし経済」であり、人間性という視点が欠落している。
「カジノ資本主義」「ギャンブル経済」に狂奔するのが「アベノミクス」であるようだ。
「株価」と「為替」操作に執心で「カネ転がし」で経済を立て直そうというカンフル剤的で、短絡的視点の経済政策であるように見える。
事実「アベノミクス」は経済格差を広げるだけで、一部の富裕層だけが恩恵をこうむる経済政策であるようだ。
「アベノミクス」に決定的に欠けているのは「人間らしい経済」だ。
「カネ転がし」の「カジノ資本主義」「ギャンブル経済」では日本の根本的経済発展はありえないだろうと思う。
安倍信三さんは「アベノミクス」だの「消費増税先送り」などで国民の歓心を買おうとしているが、本心は、それによる政権の延命による「原発再稼動、特定秘密保護法、復古的憲法改正」であることが透けて見える。