天皇陛下の思い出

天皇陛下　７５歳に　「体調良くなってきた」文章で感想（毎日ｊｐ）

天皇陛下、まだ、体調回復なさらないんですね。

天皇陛下については、こんな思い出があります。



もう、１５、６年も前のこと。
私は急ぎの用事で自転車を走らせていました。

権田原の交差点（赤坂御所の角）にさしかかると
赤の信号がやけに長い。
急いでいたので「もうっ！　何これ」とイライラしていると
交差点の交番からおまわりさんが出てきて
ニコニコして「いま、天皇陛下がお通りになります」と言う。

その「うれしいでしょう？」みたいな笑顔に、よけいイラッと来て
「こういうの、困るのよねっ」と返しました。
正直、天皇陛下と聞いたら、誰もが喜ぶと思うなよ、
こっちはそれどころじゃないんだから、って思ってました。
（根性悪いでしょう。こういう人なんです　苦笑）



ややあって、黒塗りの車が３台。
真ん中の車の後部座席に、天皇皇后両陛下が
乗っていらっしゃいました。

「やれやれ」と思って眺めていると
お二人がこちらを向いて会釈なさいました。
「えっ？　誰に？」びっくりして振り向きましたが
そこには、おまわりさんと私ともう一人中年女性がいるだけ。
ほかに誰もいません。
「えっ？　私達に？」と思ったときには車は通りすぎていました。

おまわりさんは、ニコニコしたまま
「大変お待たせしました。信号変わります」と言いました。



いや～、凹みましたね（笑）。
このときくらい、自分の人格の下世話さ加減が
いやになったことはありません。

別に「お見送りしましょう」と待っていたわけではない
ただの通行人（ただの景色。街路樹扱いがふつう）でさえも、
ちゃんと尊重してくださるお二人の態度は
一瞬にして、悪態ついてた人間（私）を改心させたのでした。

交番のおまわりさんがニコニコして
私の悪態なんか全然意に介さないほどハッピーなわけは
皇室の方々にいつもそうされていて
お二人もそうしてくれるって信頼があったからでしょうね。



天皇を神のようにあがめる思想はないけど、
尋常じゃ考えられないような気配りで
その立場に生まれた責任を果たしているという意味では
すごい人だと思いました。

早く元気になられるといいですね。




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