田端のシネマチュプキさんで『人生フルーツ』を見たとき
面白そうな映画が告知されていて
そのなかに『怪獣の子供』がありました。
映画にもアニメにもそれほど興味がないので
全然知りませんでしたが6月に公開された映画でした。
お知らせくださったシネマチュプキさんの上映は
スケジュールが合わなくて
先日の恵比寿でのモーリーさんのトークショーの前に
渋谷のヒューマントラストシネマで観ることに。
ここ数年大手シネコンにしか行ったことがなかったのですが
こんなふうに設備の整ったいい雰囲気の映画館も
けっこうできているんですね。
お話の出だしは鎌倉で、景色は撮ってきた映像を絵画風に加工してる感じ。
『君の名は』もGoogleのストリートビューをそのまま使っていたので
(映っている車が一緒で気づきました)最近のアニメの背景は
この手法がデフォルトなのかなぁと思いつつ
手書きとの違和感が気になってしまう中高年。
しかし、海の中で魚たちが群れ踊るシーンなんかは
そのリアリティがファンタジーを絵空事に見せない
効果をうんでいるようで成功しているように思えました。
映画の感想はひとことで言って「とにかく映像がきれい」
映像に魅入られにいく映画かな、と思ったくらい。
逆に言うとストーリーやメッセージは
あまりよくわかりませんでした。
原作コミックを読んだらわかるのかな?
原作を知る方からは
最初と最後に語られる主人公の一人のエピソードが
「女子高生のひと夏の成長」みたいに映画を小さくまとめてしまい
原作にあるもっと壮大なメッセージがかえって伝わらない
という意見もあったとか。
そうなのかもしれません。たぶんそうなんだろうなあと
映画しか知らないものは思いました。
テーマ曲を米津玄師さんが書いているということで
それが流れるのを楽しみにしていました。
聴いて「ああ、この曲がそれだったか」
歌詞が映画の場面場面を思い起こさせました。
そしてファルセットでも力強さを失わない歌声が印象的。
歌う米津さんの映像がない分、声の印象が際立ちました。
米津玄師 MV「海の幽霊」Spirits of the Sea