読書の記録

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スタバではグランデを買え

2008年01月02日 | 経済
スタバではグランデを買え----吉本佳生----単行本

表題のような個別例(100円ショップとか携帯電話の複雑な料金とか)も面白いが(基本はお金がある人もない人も本人が出せるギリギリまで支出させるにはどうすればよいかということ)、「所得格差ではなく資産格差」「小児医療の無料化はネガティブに作用する」「比較優位」の3章がいずれも興味深かった。それにしても経済学理論と公平的(幸福的)社会感はなぜかくもズレるのだろう。食料安保問題とか地球温暖化政策が経済学的にはNGという不思議もこれに関係してそう。

ところで、著者は「比較優位」と「実質金利」は覚えておくと実生活で役に立つ、と言っている。僕はこれに「連続囚人のジレンマ」も加えたい。そのわけはまたいつか。

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