飢餓海峡
水上勉
新潮社
名作の誉れ高い昭和の小説だが、実は読んだことがなくて手に取ってみた。読み始めたらとまらない。
最近また「貧困」というのがソーシャルイシューとしてキーワードになってきているけれど、貧困というのは本当に人生の選択肢を狭くしてしまう。この小説の舞台のあったころは、日本全体がまだ貧しく、貧困が社会に可視化されていたのだが、今はそれがとても見えにくくなっている。風俗業や肉体労働が貧困者の受け皿になっていることは今も変わらないわけである。
飢餓海峡
水上勉
新潮社
名作の誉れ高い昭和の小説だが、実は読んだことがなくて手に取ってみた。読み始めたらとまらない。
最近また「貧困」というのがソーシャルイシューとしてキーワードになってきているけれど、貧困というのは本当に人生の選択肢を狭くしてしまう。この小説の舞台のあったころは、日本全体がまだ貧しく、貧困が社会に可視化されていたのだが、今はそれがとても見えにくくなっている。風俗業や肉体労働が貧困者の受け皿になっていることは今も変わらないわけである。