ジョルジュ・サンド George Sand

19世紀フランス女性作家 George Sandを巡って /日本ジョルジュ・サンド学会の研究活動/その他

ジョルジュ・サンド生誕二百年(1)Le colloque international

2006年01月05日 | サンド生誕二百年
フランス政府は2003年3月6日、文化コミュニケーション省の通達を介し、2004年を国家の「ジョルジュ・サンド年」とすると発表した。この時以来、外務省、文化省、科学省、農林省、職業の平等とパリテ兼女性の権利省などの協力のもとにR.Prat文化担当官が中心となって、フランスのサンド年が強力に推進され、サンドに関する世界のあらゆる情報が文化コミュニケーション省に集約されることになった。政府のホームページに「サンド年」専用の巨大な凝ったURLが特設される一方、ロゴが作成され(作家の肖像の下に「平等」と記し、フランス国旗の赤、青、白のトリコロールでカラーを統一したもの)、サンドに関するあらゆる生誕記念事業にこのロゴを使用するよう関連機関に周知された。

政府の刊行資料(A4・全312頁)によれば、生誕記念に関連する催しは世界で824件を数えた。その内容は、シンポジウム・講演が227、展覧会163、演劇・コンサート348、映画34、このほか、旅行ツアー、サンドゆかりの地の文学散策、コンクールなど52、映画上映34であった。

【フランス国内】
・ツール、オルレアン、ディジョン、グルノーブル、ナント、トゥルーズ、カルカッソンヌ、ルルド、リヨン、シャルメット、サロン・ドゥ・プロヴァンスなど国内のあらゆる地方で、シンポジウム、講演会、展覧会、コンサート、演劇、記念植樹、サンドを偲ぶ集いや文学散策など様々な催しがおこなわれた。なかでもパリ市歴史図書館で開催された「ジョルジュ・サンド、その人生と作品」展は、10日間で2万人の集客数を誇った。

【海外諸国】
・海外でサンドの生誕を祝う各種の催しを実施した国の数は43カ国にのぼる。あたかもオリンピック参加国の国旗をみるような国々の名前は以下である。
ドイツ、オーストリア、アゼルバイジャン、ベルギー、ベラルーシ、ブラジル、ブルガリア、カメルーン、カナダ、中国、コンゴ(RDC)、韓国、コスタリカ、スコットランド、アラブ首長国連邦、スペイン、合衆国、ハンガリー、インド、アイルランド、イスラエル、イタリア、日本、リトアニア、リビア、マラウイ、マリ、モロッコ、モーリシャス、ノルウエー、オランダ、ペルー、ポーランド、プエルトリコ、ポルトガル、カタール、ルーマニア、スロバキア、スウェーデン、スイス、トルコ、ヴェトナム、ザンビア。



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