ジョルジュ・サンド George Sand

19世紀フランス女性作家 George Sandを巡って /日本ジョルジュ・サンド学会の研究活動/その他

workshop

2007年05月06日 | 研究会
19日の仏文学会では、下記の特別講演会とワークショップが開催されます。

14:20 - 15:20  1013教室
「死者について語る、死者に語りかける」 Pierre PACHET氏(作家、フランス政府派遣文化使節)
司会:根本美作子(明治大学)

15:40 - 17:40  1136教室
「人間喜劇という名の芸術工房」
パネリスト:松村博史(近畿大学)、鎌田隆行(名古屋大学)、澤田肇(上智大学)、村田京子(大阪府立大学)
司会者:柏木隆雄(大阪大学)
視覚芸術と『人間喜劇』との関係を様々な視点から分析する。4人の発表を出発点に、参加者とともに文学と芸術について討論を進めていきたい。
(1) 松村「バルザックと風俗画??『ピエール・グラスー』を中心に」。バルザックにおける芸術論と小説観の関わりを、『人間喜劇』に何回か登場する絵画の「コレクション」の内容とその変遷から探っていく。
(2) 鎌田「バルザックにおけるテクスト内テクストについて」。バルザックの小説の中にはしばしば図像、広告、新聞記事等の「現実物としてのテクスト」の挿入が見られる。本発表では『あら皮』『幻滅』などを取り上げ、その視覚的な美学性の問題を考察する。
(3) 澤田「偏愛と不在の軌跡 ?ニコラ・プッサンからジュール・デュプレまで?」。19世紀最大の芸術人名辞典とも言える『人間喜劇』。どの画家が評価され、誰が無視されているかを出発点として、文学と絵画の対話の有り様を、特に風景において探る。
(4) 村田「メタファーとしての図像」。バルザックは人物像を描くにあたって、有名な画家や絵画を引き合いにすることがしばしばである。ここでは主に女性のportraitに焦点をあて、絵画との関連をジェンダーの視点から探る。

15:40 - 17:40 1133教室
.ジュール・?ェルヌJules Verne再発見 私市保彦(武蔵大学・司会)、
新島進(早稲田大学非常勤講師)、 芳川泰久(早稲田大学)、石橋正孝(パリ第8大学博士課程・コー ディネーター)
ジュール・?ェルヌ(1828-1905)は、一昨2005年に没後一世 紀を迎えて空前の出版ブームを本国で巻き起こした。また、昨年 暮れには初の校訂版全集の企画が始動するなど、この作家に対する関心は近年高まる一方である。このような状況下で、これまで 等閑視されてきた?ェルヌを一人でも多くの方々に再発見してい ただく一助となればと願い、本ワークショップを企画した。 まず、?ェルヌの編集者エッツェルの伝記を先頃上梓された私 市保彦氏に、?ェルヌとそれ以前の文学との関係、特にロマン派 的な表現法からの脱却による科学小説の誕生を、新島進氏に、レ ーモン・ルーセルが具体的にどの?ェルヌ作品を読んでいたのか、 作品から読み取れることをそれぞれ発表していただき、?ェルヌ の文学史的な再定位を試みる。石橋正孝は、地球の描写という? ェルヌのプロジェクトの意味をエッツェルの出版戦略を中心とす る同時代の文脈の中に置き直して再考し、最後に、芳川泰久氏に 「?ェルヌ、ミシェル・セールからの可能性」という仮タイトル でお話いただく。以上の問題提起を出発点として、空想科学小説 に留まらない?ェルヌの豊かな可能性をめぐって、参加者の皆様 と議論を深めたいと考えている。

15:40 - 17:40 1133教室
.世界のフランコフォン
砂野稔幸(熊本県立大学):セネガルの社会と言語
立花英裕(早稲田大学):クレオール性が提起したもの
藤井慎太郎(早稲田大学):ベルギーの演劇と言語
ムニフ・ワシム(明治大学博士課程):チュニジアの社会と言語
小畑精和(明治大学・コーディネーター):ケベックの社会と言語
本ワーク・ショップでは、「世界のフランコフォン」をテーマ として、ポスト・コロニアル社会や、英語優位がますます進む世界でフランス語の果たす役割を考えてみたいと思っています。



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