ジョルジュ・サンド George Sand

19世紀フランス女性作家 George Sandを巡って /日本ジョルジュ・サンド学会の研究活動/その他

ジョルジュ・サンド生誕二百年(3)Le colloque international

2006年01月08日 | サンド生誕二百年
「ジョルジュ・サンド生誕二百年フランス政府刊行資料集」より(3)

・ブラジルでは、2004年3月にジョルジュ・サンド・コンクールが創設され、優勝を勝ち取った一名の学生にフランス留学一ヶ月の賞が授与された。これはSciences-po(パリ政治学院)の四名の女子学生たちの発案によるもので、アリアンス・フランセーズ、在ブラジル・フランス大使館およびブラジル国際フランス語教授連合の協賛とエールフランスの賛助のもとに、フランス語とフランコフォニー週間祭の枠組みで実施されたコンクールである。

・アジアではとくに中国で、2004年8月に50の大学の文学研究者が集い、「フェミニズム」、「田園小説」、「サンドの散文」、「ボードレールとサンド」、「『アンディヤナ』を読む」をテーマとする国内学会が開かれた。

・日本が開催したジョルジュ・サンド国際シンポジウムについては、この仏政府刊行の『サンド生誕二百年ドキュメント集』は、大学人が主催した国際学会がダイナミックなサンド研究の推進と発展に大きく寄与したことを強調しつつ、日本の国際シンポジウムを、フランス、アメリカに次ぐ、中国より前の三番目に取り上げている。

以前から海外の国際学会に私費で参加しそのいくつかで発表してみたり(4回)、日本の二つの大きな国際学会のお手伝いをさせていただいて、これらの経験を土台にそれなりの準備をしていたつもりだったのに、いざとなると非力と時間不足がたたってうまくいかないことが多く、反省することばかり。自分にとってはとても成功したとはいえないシンポでした。大会終了後は、むしろ気分がひどく塞ぎ、鬱々とした日々を過ごしていたことを思い出します。が、このような形で公にお誉めいただくと、開催責任者としては少しは役に立ったことが心うれしく、とりわけ、貴重な時間を割いて邁進された実行副委員長を始めとするサンド研究の仲間の皆さんのご苦労を思うと、今は、よかった!という安堵感と感謝の気持ちでいっぱいです。


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