

古いお人形さんのタンスをもらった。昭和5年生まれのお母さんが持っていたものだそうだ。たぶん、昭和10年代に買ってもらったのではないか。タンスについている絵には、富士山と帆かけ船(湘南の海か)、あずまや(か?)、枝ぶりのいい松が出てくる。箱根細工だ。
じつは、私も母からもらって、こういう人形のタンスを持っていたのだ。(もっと安物で小さかったが。後ろに買った場所だか、日時だかが彫ってあった。達筆で読めなかった)
そのタンスは、母の妹が、母にねだって、うちから持って行ってしまった。母が私の携帯に「ねえ、○○ちゃん(叔母のこと)が、タンスをほしいと言っているのだけれど、あげてもいいでしょ?」と言ったのだ。
私にくれたのに、妹にやろうとするなんて、母も何かがちゃんと切れていない女だ。ねだる叔母も叔母だが。そしてきっぱり「いやだ」と言えなかった私も情けないが。
私にくれたものなのに。自分で骨董屋で買えばいいのに。金持ちの人だったのに。などと思って
ちょっと傷ついていたのだなあ、とこのタンスをみて、実感する。