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心身徒然話

治療家から観た心身や日頃感じた事柄を書きとめました。
(左にあるブックマークの「創健整体治療室」から概要に飛びます)

PSラインアクセスとは

2023-09-29 13:09:25 | Weblog
PSラインアクセスのPSとは、図で示すように頭の頭頂部から左右の耳の方向に走っている一次運動野(Primary motor cortex) と体性感覚野(Somatosensory cortex)を英訳した頭文字をとりました。

その一次運動野とは、意識的に動かすことのできない内臓の筋肉以外の意識的に動かすことのできる手足の筋肉などのような随意筋の運動指令を司っています。

また体性感覚野とは、内臓と脳以外の感覚器官である目による視覚、耳による聴覚、舌による味覚、皮膚による触覚などの感覚を司っています。

そのPSラインアクセスの方法は、まずバランスチェックと言って自分または相手の体の各ポイントを直に手で触ることにより、体の歪みを脳に自覚させることから始めます。

そして脳が自覚したところで、頭蓋骨の上から随意筋の運動指令を司っている左右の一次運動野と、内臓と脳以外の感覚器官を司っている左右の体性感覚野のラインを、中指で2~3回軽くなでて刺激を送るのです。

頭蓋骨の上からでも、十分皮膚から触覚が伝わっています。ただし、PSラインから完全に外れた所からのアクセスでは効果は得られません。

PSラインアクセスを続けることにより、頭蓋骨が整うだけでなく、体のあらゆる関節の歪みを整え、整った状態をキープすることができます。

そのことにより、肉体的なバランスのみならず精神的なバランスも整えることができます。また頭部はデリケートなので、その調律は強制的なものであってはいけません。直接2~3秒軽く頭皮に触れることにより、十分な効果が得られます。それは強制ではなく、体自らバランスを整えますので誰にでもでき副作用はありません。

このPSラインアクセスで大切なことは、バランスチェックの時点で正確にチエックポイントに触れ、そのバランスの差を脳に伝えることにあります。

実際にポイントに触れてみると2センチの差があるのに触られている方は、自覚がないことがよくあります。

その時点で本人は自覚なくても、脳は正確にその差を自覚しているので問題はありませんが、本人もその差を自覚してアクセス後に整っていることを自覚できた時の感動は当事者しかわかりません。

そのためにも自分の手指の感覚を磨く方法を、勉強会では指導します。是非PSラインアクセス方法を身につけて、自分と家族の健康維持に役立ててみませんか。

自分の身体は自分で治す 第一回 PSラインアクセス初等科勉強会

2023-09-15 13:19:46 | Weblog
    なぜ頭からのアプローチが最善の方法かを、PSラインアクセス開発への動機やPSラインアクセスに重要な要素から説明します。そして正確なPSライン確認とアクセスの姿勢並びに指の圧と動作を学習し、自身並びに相手の体を整えられるようになるまで指導します。そのためには以下の事柄が大切になります。

1. 手指の感覚を磨く
 PSラインアクセスを行う上で大切な手指の感覚を磨き、敏感な手指で正確に骨格のバランスを確認できるようにするために気功の練習をします。

2. 骨格のバランスチェック
 PSラインアクセスは、そのアンバランスの状態をバランスの整った状態に戻すことを目的としています。そのためには、現在体がどのようなバランスの状態かチェックし、脳に自覚してもらわなければなりません。そこで勉強会では、バランスチェックとして全身のチェックポイントを正確に捉えられるように学習します。

『お願い』
お互いに相手の体でバランスチェックの練習をするため、安心して練習に集中できるように、女性限定とさせて頂きます。

勉強会の詳細
日時・回数: 10月22日(日)午後1時から約2時間
       月1回第4日曜日、6回コース
会場:    創健整体治療室
       東京都目黒区祐天寺2-3-2シティハイツ祐天寺103
       TEL 03-3760-2797
参加費用:  各回5,000円(当日徴収させて頂きます)
定員:    10名ほど
予約申し込み:申し込みはメールでお願いいたします。追って連絡いたします。
          sokenroom@gmail.com
交通1:   東急東横線 祐天寺駅徒歩2分
交通2:   東急バス 三軒茶屋・JR目黒循環 祐天寺駅下車徒歩2分


治療対象は脳

2023-08-10 11:01:49 | Weblog
PSラインアクセスの最大の特徴は、治療対象は治療対象者の脳だということです。

一般的治療方法は、患者の骨格や筋肉を対象に手技で整えるというもので、治療を受ける側(自分を含む)にとって自力で治したというものではありません。

治療の理想は「自分の体は自分で治す」にあります。

私たちの体は、何かしらの違和感を感じてはじめてその違和感を無くそうと働き出します。

そこで違和感の原因として、日々偏った生活習慣から来るバランスの乱れに注目しました。

そこで骨格のバランスの乱れによって起こる神経圧迫から来る痛みや痺れはよくありますが、脊椎の変位による圧迫によってその部分に関連した内臓の不調の原因にもなりかねません。

基本PSラインアクセスは、一次運動野と体性感覚野という脳並びに内蔵以外を対象にしていますが、椎骨の歪みを整えることにより間接的に脳や内臓にも影響を与えていることになります。

そこで身体のいろいろな不調の原因となる骨格の歪みを、治療対象の方の脳に認識していただくために、正確なバランスチェックが欠かせないのです。よって治療対象はその方の脳なのです。

PSラインアクセスは対話療法

2023-07-28 15:31:29 | Weblog
PSラインアクセスの最大の特徴は、治療に関しての技術や知識を必要としていないことです。

ただ身体と対話をし、今現在の身体のバランス状態を自覚してもらい、それに対する対処を促すだけです。

それに必要なことは、身体に対する信頼と正確に情報を伝えるということに尽きます。

普通信頼関係とは他の人との関係と考えている人がほとんどだと思いますが、自分自身の身体にも言えることです。

声を持たない体は、日々私たちの身体の均衡を保ち健康に生活できるように働いてくれています。

そんなありがたい働きに対し、不摂生をしておきながらそれが原因で体調を崩しているのに、不平不満を言っていては自分の身体との信頼関係は壊れてしまいかねません。

身体に声は届いているのです。日々身体に対する感謝の気持ちは大切で、それが信頼関係を築くためになくてはならないと考えます。

そして正確な情報を伝えるということは、バランスチェックにより骨格バランスを正確に指令室である脳に伝えるということです。

正確な情報を伝えるためには、正しく比較するポイントに手を添えるということに尽きます。

もしも正ししくない情報を伝えたならば、間違った指令を出してしまい骨格バランスを整えることはできなくなります。

そこで欲を言えば、正確にポイントを触れたとしても手指の感覚が鈍く、微妙なバランスの歪みが自覚できないのは完全な対話とは言えないと思います。

そこで手指の感受性を高め少しのバランスの歪みを自覚できるまでに感覚を磨き、PSラインアクセス後に変化を自分自身が自覚してこそ本当の対話療法と言えるのではないでしょうか。

そして整ったことが自覚できたことが、潜在意識に組み込まれ次回からさらに整えやすくなるのではと考えます。


出版のお知らせ

2023-07-27 16:09:46 | Weblog
この度、プリントオンデマンド(POD)という形でAmazonから紙の本として出版されました。いっさい編集者の手が入っていなく、カバーも帯もなく書店では買い求めることができない本ですが、伝えたいことは盛り込めたと思います。この本が、少しでも皆様の健康維持に役立ってくれたらと思っています。

スマホ首

2023-07-06 12:50:08 | Weblog
 以前は通勤電車の中では、目を閉じている人以外に新聞を読む人や本を読む人がほとんでしたが、携帯電話を持つようになってからスマートフォン(スマホ)やタブレット、携帯ゲーム機など、デジタルデバイスの使い過ぎが原因と疑われる心身の不調を訴える人が増えてきています。   

 そこで長時間携帯端末を使用していると頸部痛などが発生するというのは、論理としてはかなり確かなことです。重要なのは、携帯端末を使用している間は長時間にわたって同じ姿勢でいることで発生すると考えられています。
 
 頭の重さは体重の約10%といわれていて、体重50kgの人では5kgになります。これが30度前に傾くだけで、頸部への負荷は3倍以上になります。現在の定説では、頸部が重心線から前に4cm出ると不具合が起こりやすいとされています。
そう考えると頸部痛は、筋緊張に、焦点距離を一定とした同じ姿勢でいることが重なったことによって起こるのだと考えられます。
 
 頭部の荷重分担の中心は耳の穴とされ、それが前方にシフトすることによって頸椎の椎間板と、それを支える伸筋群、筋膜(fascia)に負担がかかります。首の伸筋群の神経は、運動機能や自律神経に関わる前庭神経核や、自律神経を司る青斑核などにつながっているため、強い負担がかかると頭痛や肩こりだけでなく、眼精疲労、冷え症、めまい、頸性狭心症(cervical angina)、さらには抑うつ状態などを招きます。つまり、単なる首や肩の痛みのはずなのに、社会生活の継続が困難な状態になってしまう恐れがあるほどの不調を感じてしまうのです。
 
 なお、頭痛の原因は上記とは別に、頭部が前に出ることで頸部前方にある胸鎖乳突筋が浅側頭動脈を圧迫することや、頸部後方にある頭板状筋が大後頭神経を圧迫することなども挙げられます。

 頸部が前傾していくと、肩甲骨が開きます。頸部を支える筋肉(僧帽筋)は肩甲骨に付いているので、肩甲骨がより開くとそこの筋と筋膜の緊張が強くなりやすいと考えられます。パソコンの場合はまだ肩甲骨が閉じているのですが、スマートフォンなどを顔の前で操作・閲覧しようとすると、端末を持っている方の肩甲骨がどうしても開いてしまいます。数ある携帯端末の中でも特にスマートフォンや携帯電話で頸部痛が多いといわれている要因と考えられています。
 
 このように偏った姿勢が続けば、上記に書かれている症状が発症することは避けられません。そこでその日の偏った姿勢による疲労を、その日のうちにPSラインアクセスでリセットして欲しいと思うのです。



感受性

2023-06-26 15:53:55 | Weblog
私は長い間、活元運動(無意識の体操)をしているせいか人よりは感受性が少し高いと思っています。

誰でも経験したことがあるとおもいます。今日〇〇が食べたいなと思っていたら、何となく食べたいものを感じて夕食に用意されていたなど、夫婦の中ではよくあります。

また電車に乗っていて、視線を感じて振り向いた向こうでもこちらを向いていて視線が合ったことなどもよくあることだと思います。

それとはちょっと違い、危険が迫っていて目線で危険な状態を感じ脳がそれを判断して行動を起こす、そんな通常のプロセスをたどっている時間の余裕がない状況の時、とっさに無意識に体が動いて危険を回避したこと。

またちょっと違った危険回避行動と言いましょうか、ある日、駅の券売機で銀座へ行こうと銀座までの金額のスイッチを押そうと思い手を伸ばしたのですが、指が不意に別のスイッチを押そうと動いたのです。アレ!と思い二度三度、押そうと試みたのですがやはり別のスイッチに指が動くのです。これは行ってはいけたいのではと感じ、その日はまっすぐ家に帰りました。

また病院のベットに横になったとき、背中がザワザワとしてベットから離れたこと。これは前に使用した人の辛い状態を感じ取ったことによる反応と理解できました。
そして友人なんですが、人一番敏感な人で急に具合が悪くなり、その場で治療をしたのですが良くならず、とりあえず帰ることにしてタクシーに乗りその場を離れたのですが、その場から離れるに従って体調が落ち着いて来て無事に自宅まで送り届けることができました。ほっとして友人が座っていた席に移動したとき、その席が今までドライアイスでもあったかのように冷たかったこと。死体でもこんなにも冷たくなることはないくらい冷たかったこと。よほど辛かったのででしよう。

また最近のことですが、ちょくちょく全国で地震が多発していますが、ある時背中がザワザワし出した2〜3秒後、震度3の地震が起きたこと。

このようなことは脳内の神経細胞が起こす化学的・電気的な相互作用によって生まれてくるのか、別の何処からかのメッセージなのか科学的に説明の難しい不思議なこともあります。

量子科学ではこの世界の本質は物質ではなく、波動でありエネルギーだと説いています。

今まで科学的に説明がつかないことは非科学的とはなから否定し、研究しようとして来ませんでした。

このような未だ解き明かせない不思議な事柄を、現代の最先端量子科学によって近い将来解き明かされる時代が来るかも知れません。

アポトーシスを妨げてはいないか。

2023-06-23 14:29:10 | Weblog
フリー百科辞典によると、アポトーシスとは、多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺のことと書かれています。

よく例として出されるものに、人の指の形成過程でも、始めは指と指の間が埋まっている状態であるものが、アポトーシスにより指の間の細胞が壊死して一本一本の指ができることや、生体内で、癌化した細胞のほとんどは、アポトーシスによって取り除かれ続けており、これによって、ほとんどの腫瘍の成長は未然に防がれていることが知られています。

そこで最近気になっていることに、検査技術のめざしい発展がアポトーシスによって癌化した細胞の成長を防ごうとしているのに、本来備わっている体の働きを妨げることになっていないかということです。

以前患者さんから聞かせていただいた癌細胞の声から、自ら進んで癌になったのではなくできることなら元の健康な細胞に戻りたいと思っているということから、見つかったから無闇に取り除いたり薬で攻撃したりせず、原因と思われる私生活や環境を見直し改めることこそが、細胞に寄り添った根本療法ではないかと考えます。



PSラインアクセスの変化のスピード

2023-06-19 14:02:10 | Weblog
 PSラインアクセスで重要なのは、現在体がどのようなバランスの状態なのかをバランスチェックの際、真皮の触覚によって骨格の位置を脳に伝え、骨格の歪みを自覚させることです。事実、体は異常を自覚することにより、その異常を改善するために働き出します。しかしそのままでは何も変化を起こすことは出来ません。
 そこで脳にある一次運動野ならびに体性感覚野の、PSラインを撫でることで真皮の触覚に訴えて、それがスイッチとなり一次運動野と体性感覚野に伝わり骨格のアンバランスを整えてくれていると考えます。実際どのようにして骨格が整うか実験をしてみて分かったことは、1〜2秒かけてゆっくりとじわーっと変わっていくことが感じ取れました。
 まさに脳が自覚して自ら整えてくれているということです。そのことからPSラインアクセスは誰にでも出来、安全な治療方法と言えます。



梅雨時の整体

2023-06-16 13:28:43 | Weblog
 暑くなると汗が出るのは、体温を分散する自然の法則です。
気候が暑くても、体を動かしても、心理的に気持ちが緊張して
も、汗を出すことで体は体温の調節をして、いつでも平温を保
っています。
 また、体がくたびれても、頭が疲れても、寝た時に汗が出て、
その疲労を調整しているのです。このように、生き物は環境の
変化に合わせる働きを意識しないでやっているのです。
 梅雨の時期は、寝ると首に汗をかき、明け方になって冷える
から、その汗を引き込みやすいのです。首の汗を引き込むと体
に故障が起こる。例えば咳がなかなか止まらないとか、手や足
の痺れ、食欲の異常(食べ過ぎ、減退)また下痢が続くとか、
風邪がなかなか抜けないのも、首の迷走神経の緊張具合と関連
のある胃の働きに変化が起こるからです。
 生理的に頭が疲れると、首に余分に汗が出やすい体癖の人は、
特にそうなりやすいが、そうでもない人でも冷えのために疲れ
が抜けにくいのは梅雨の時期だけです。
                        野口晴哉
 梅雨時期になると、一番影響を受けやすいのは泌尿器と呼吸器
です。普通でもあまり湿気が多いと蒸し暑く、息苦しく感じます。
 そんな蒸し暑い時は体を積極的に動かし、息苦しくだるい時は
深呼吸すると、そういう感じは薄らぎます。