PSラインアクセスのPSとは、図で示すように頭の頭頂部から左右の耳の方向に走っている一次運動野(Primary motor cortex) と体性感覚野(Somatosensory cortex)を英訳した頭文字をとりました。
その一次運動野とは、意識的に動かすことのできない内臓の筋肉以外の意識的に動かすことのできる手足の筋肉などのような随意筋の運動指令を司っています。
また体性感覚野とは、内臓と脳以外の感覚器官である目による視覚、耳による聴覚、舌による味覚、皮膚による触覚などの感覚を司っています。
そのPSラインアクセスの方法は、まずバランスチェックと言って自分または相手の体の各ポイントを直に手で触ることにより、体の歪みを脳に自覚させることから始めます。
そして脳が自覚したところで、頭蓋骨の上から随意筋の運動指令を司っている左右の一次運動野と、内臓と脳以外の感覚器官を司っている左右の体性感覚野のラインを、中指で2~3回軽くなでて刺激を送るのです。
頭蓋骨の上からでも、十分皮膚から触覚が伝わっています。ただし、PSラインから完全に外れた所からのアクセスでは効果は得られません。
PSラインアクセスを続けることにより、頭蓋骨が整うだけでなく、体のあらゆる関節の歪みを整え、整った状態をキープすることができます。
そのことにより、肉体的なバランスのみならず精神的なバランスも整えることができます。また頭部はデリケートなので、その調律は強制的なものであってはいけません。直接2~3秒軽く頭皮に触れることにより、十分な効果が得られます。それは強制ではなく、体自らバランスを整えますので誰にでもでき副作用はありません。
このPSラインアクセスで大切なことは、バランスチェックの時点で正確にチエックポイントに触れ、そのバランスの差を脳に伝えることにあります。
実際にポイントに触れてみると2センチの差があるのに触られている方は、自覚がないことがよくあります。
その時点で本人は自覚なくても、脳は正確にその差を自覚しているので問題はありませんが、本人もその差を自覚してアクセス後に整っていることを自覚できた時の感動は当事者しかわかりません。
そのためにも自分の手指の感覚を磨く方法を、勉強会では指導します。是非PSラインアクセス方法を身につけて、自分と家族の健康維持に役立ててみませんか。
