心身徒然話

治療家から観た心身や日頃感じた事柄を書きとめました。
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細胞からの聞こえない声

2022-10-17 10:27:34 | Weblog
ある炎症を抑えるためステロイドの服用しか治療方法がないと言うことで、1ヶ月半飲み続けている方の体を見させていただきました。

副作用で最初の1週間は、全然眠れないのに、脳は興奮状態が続いており本人はぜんぜん眠くならないとのことですが、確実に身体はダメージを受けており便秘や手足がおぼつかなく握っていた物を落としたり、食欲が無く体重は1週間で3kg減ったとのことでした。

ステロイドの副作用で身体は興奮状態が続いて、まさに体と精神がバラバラな状態が続いているようでした。

普通は寝不足の場合、後頭部に手を当てるとこちらの手に、頭がオーバーヒートしているように熱さが伝わってくるものですが、その感じがまったく無く眠りが足りている感じなのです。

そして炎症を起こしているはずの患部も、まったく穏やかで異常感が感じられなくそれこそが異常な状態でした。 

そしてステロイドの量を減らしはじめている今は、少し食欲は戻ってきて眠りも1時間おきぐらいに一瞬、寝付く感じになってきているが、全然眠りは取れていないのに等しい状態が続いています。

時折りふわふわと浮遊感があるとのことでした。これから察するに、脳がまったく休まってなく限界がきており、これからどんな症状が出てくるのか心配です。

そこで先ずは脳を休ませるためにも、睡眠を少しでも摂れるようにと頭の調律を行いました。

そしてその効果が出てきたようで、細切れですがトータル5時間眠れたとのことでした。それが功を奏して、患部も本来の細胞の声が聞こえ出しました。

それは、熱さとピリピリの痛みを伴った感じでした。ステロイドは本来の細胞の感覚や感情や主張までも奪ってしまうのでしょうか。
ステロイドをやめた後、鬱になることもあると言います。恐ろしいことです。