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心身徒然話

治療家から観た心身や日頃感じた事柄を書きとめました。
(左にあるブックマークの「創健整体治療室」から概要に飛びます)

2023-06-09 17:10:08 | Weblog
 涙には大きく分けて3種類の涙があります。1つは常に眼球を潤して、乾いたり固まったりするのを防いでくれている基礎分泌的な涙。2つ目は、外部の刺激から目を守るもので、玉ねぎを包丁で切った時に出る物質からの刺激、煙、ほこり、砂などが目に入ると流す反射的な涙。そして3つ目は、感情的な涙です。
 
 中でも感情的な涙の中で、流した後スッキリしたことありませんか。それは流した涙の中に含まれる、不安やイライラの元になるホルモンを体の外に出してくれた結果です。以前治療でその人の背に手を当てて気を送っていた時、突然泣き出しました。本人いわくなぜ涙が出ているのか分からないが止まらなく、20分ほど泣き続けていました。後で尋ねてみたら、人に言えずずっと一人で悩んでいたことがあったようで、泣き止んだ後ずっと続いていた頭痛がなくなっていたそうです。何かがその方の琴線に触れたのでしょう、思いっきり涙を流しスッキリしたのか、晴れやかな顔になって帰って行きました。

 交感神経が働いている涙か、副交感神経が働いている涙かで味が違うこと知っていますか。悔しい時や腹が立っている時は、塩辛くしょっぱい味になります。また嬉しい時や悲しい時は、水っぽく少し甘めの味になります。前者は交感神経が働いいていて、後者は副交感神経が働いた涙です。



先達の言葉

2023-05-25 11:16:35 | Weblog
 明日のあることを信ずる者は、今日だけしか
無い生き方はしない。
 百年の生を想像し得る者は、三十年の生しか
信じ得られぬ者とは行動が違う。
 来世を信じる者は、この世限りと思っている
者とは行動が違う。
 来世が有るか無いか、明日が有るか無いかは
判らないが、その心によって行動が違うという
ことは判る。
 明日を信じ得る者は、豊かで暖かな生を得る。
 今日だけしか無い人々の生活は乱れる。
                    晴哉

PSラインアクセスは対話療法

2023-05-17 10:48:38 | Weblog
 PSラインアクセスの最大の特徴は、治療に関して技術や知識を必要としないことです。ただ身体と対話をし、今現在の身体のバランス状態を自覚してもらい、それに対する対処を促すだけです。それに必要なことは、身体に対する信頼と正確に情報を伝えるということに尽きます。
 普通信頼関係とは他人の人との関係と考えている人がほとんどだと思いますが、自分自身の身体にも言えることです。声を持たない身体は、日々私たちの身体の均衡を保ち健康に生活できるように働いてくれています。そんなありがたい働きに対し、不摂生をしておきながらそれが原因で体調を壊しているのに、不平不満を言っていては自分の身体との信頼関係は崩れてしまいかねません。身体に声は届いているのです。日々身体に対する感謝を持つことは大切です。それが信頼関係を築くためになくてはならないと考えます。
 そして正確な情報を伝えるということは、バランスチェックにより骨格バランスを正確に指令室である脳に伝えるということです。正確な情報を伝えるためには、正しく比較するポイントに手を添えるということに尽きます。もしも正しくない情報を伝えたならば、間違った指令を出してしまい骨格バランスを整えることはできなくなります。
 そこで欲を言えば、正確にポイントに触れたとしても手指の感覚が鈍く、微妙なバランスの崩れが自覚できないのは完全な対話とは言えないと思います。そこで手指の感受性を高め微妙なバランスの崩れを自覚できるまでに感覚を磨き、PSラインアクセス後に変化を自覚してこそ本当の対話療法と言えるのではないでしょうか。そして整ったことが、潜在意識に組み込まれ次回から更に整えやすくなるのではと考えます。

モーツァルトの 曲の効果

2023-02-22 13:04:33 | Weblog
オーディオに詳しい人との会話で、その人の友人が意識不明の状態で入院しているとのこと。

そこで以前よりモーツァルトの 曲に興味があり調べてみたら、モーツァルトの 曲には高周波音(3000Hz以上の音)が多く含まれており、その高周波音が脳幹を刺激して、 自律神経のバランスを整えてくれるとのこと。 

自律神経系に働きかけるモーツァルトの曲は、 リラックス効果をもたらすだけでなく、血圧や心拍の安定、血流の改善、体温の上昇による 免疫力の向上等にも影響することが分かりました。

モーツァルトの 曲が胎教に良いことが知られており、中には酒造りにモーツァルトの曲を聴かせて酒造りをしている酒造会社もあることを知り、早速病院に相談して病室にオーディオセットを持ち込み、モーツァルトの 曲を流しまじめたそうです。そうしたら血圧や心拍の改善が見られたそうです。

私も以前モーツァルトの 曲の効果に興味があり、CDを買い求めヘッドホンで聴いた時の体験は驚くべきものでした。それは大脳のひだが広がりサワサワと波を打つように気持ちよく動く感覚を感じたのでした。それは一回限りの体験でしたが、モーツァルトの 曲には何かしらの身体に対する効果があることを知った貴重な体験でした。

気の世界

2023-01-19 15:20:22 | Weblog
時々どうしても事情があり、治療に来れない状況で苦しんでいる時に遠隔治療を頼まれることがあります。

その時はお互いに時間を決め、相手には治療を受けてもらうためリラックスした体勢になってもらい、こちらから気を送るということをします。

最初の頃は相手の住所を確かめ、そこにいるイメージで気を送っていましたが、今はそんなことはせず、ただ相手をイメージするだけで届くことがわかって来ました。

具体的には気で相手の全身の骨格バランスを確認して、そのバランスを整えたり、不調を訴えている箇所の状況(痛み・熱い・冷い)を感じ、そこが改善するまで気を送ることをしています。

ただし誰でも遠隔治療可能かと言われるとそうではなく、会ったことがたい人はイメージしずらいことと、知っている相手でも気の合わない人にはやはり気は届かないようです。

ただ気の合う人には何かしらの効果があるようで、遠隔治療中にもの凄い睡魔に襲われたとか体が自然に動き出したとか、中には口笛(常に口笛と共に気を送っています。)が聞こえたと言う人もございました。

長々と体験談を書いてみましたが、気の世界はまたまた分からないことだらけです。でもそれだけに無限の可能性も秘めていて興味の尽きない世界です。

ただし「人を恨めは穴2つ」これも事実です。努めて愉快な明るい澄んだ気を送りたいものです。

良いお年をお迎えください。

2022-12-29 09:05:44 | Weblog
 今年も後3日で、2022年も終わり2023年を迎えようとしています。今年はウクライナ侵攻が突如起こり、未だに解決を見なく世界に暗い影を落としたままです。またコロナ禍も継続中そしてエネルギー問題と円安による物価上昇と、先行き不安な材料が満載な状況です。
 そんな今年も、大リーグの大谷選手の大記録やワールドカップの日本選手の活躍など、明るいニュースもありました。こんな先行き不安な時代だからこそ、古くは聖徳太子が制定したとされる17条の憲法の1条の言葉「和をもって尊しとなす」など日本古来の精神文化や今年惜しまれてこの世を去った稲盛和夫氏が残した言葉「動機善なりや私心なかりしか」などいろんな言葉から、改めて一人でも多くの方が行動を起こす時、一度この心に立ち返って熟慮してくれたらと思う今日この頃です。
 来年こそは、他人を思う優しい心を持ち、争いの無い世界が訪れるように願いたいものです。
 今年も思うがままに書き綴った拙いブログを読んで頂き、ありがとうございました。私たち人間にとっての最大の師は、自然の摂理に隠されていると考えます。皆様にとって素晴らしい年が訪れますことを願い、今年最後のブログとさせて頂きます。
 

運転免許返納

2022-11-25 12:53:43 | Weblog
2019年に池袋で、高齢者による自動車暴走による事故でその後、免許返納が増えたが段々その数も減って来ているそうです。
しかし福島での97歳の高齢者による人身事故が不幸にも起こってしまいました。
人生の最後に起こった出来事は、なんとも悲惨すぎて言葉になりません。
都会では車が無くても不自由しませんが、田舎は交通の便が悪く車は必需品であることは否定できなく、最近は乗合タクシーも走り始めてきていますが、高齢者になっても免許返納しずらいのも現実です。
高齢者になれば、視力・反射神経・体力など落ちて来るのは避けられません。
あまり自分の能力を過信せずに少しでも不安があったら、こんな不幸が起こらないように免許返納を考えるべきだと思います。


それぞれの役割とPSラインアクセス

2022-11-09 14:47:15 | Weblog
 この世界に存在する全てのものは、何かしらの役割を待っています。人間も一人一人個々の役割を持って生まれて来ていると思います。その私達の身体の臓器も、個々に独自の役割を持って生きています。
 そして感覚器官もそうです。その一つである目は、入ってくる光の量を調節し、見るものの距離に応じて焦点を合わせ、その画像情報を瞬時に脳に伝えるという働きを絶えず行っています。 耳は、周囲から伝わってくる音を集め増幅します。 その上で空気の振動である音波を電気信号に変換し、耳の神経を通じて脳に音の情報を伝える働きをしています。鼻は、においを感じたり、呼吸をするはたらきをしています。 また、空気の中のチリやゴミ、ウイルスなどが体のなかに入るのを防いだり、体に入ってくる空気の湿度や温度を調節するはたらきもしています。その中でも、PSラインアクセスにとって最も重要な皮膚は、暑さ、寒さ、太陽光線、摩擦(まさつ)や毒物などからからだを守るはたらきをしています。 また、表皮(ひょうひ)の内側にある真皮(しんぴ)には触覚、圧覚、痛覚、温覚、冷覚の5つを感じる受容器(じゅようき)〈センサー〉が備わっているといわれています。
 そこで脳は、目からの情報から今まで経験学習してきた知識から〇〇さんと判断します。また鼻からの情報から、同じく今まで経験学習してきた知識から、この匂いはカレーだと判断したり、耳の場合では、音の情報から同じく今まで経験学習してきた知識から、この声は〇〇さんと判断します。このように感覚器官は脳に情報を伝えることは出来ますが、そこから先の判断は脳の役割で感覚器官独自で判断は出来ません。
 なかでもPSラインアクセスで重要なのは、バランスチェックの際に真皮の触覚により骨格の位置を脳に伝え、骨格の歪みを自覚させることです。しかしそのままでは何も変化を起こすことは出来ません。そこで一次運動野ならびに体性感覚野である、PSラインを撫でることで真皮の触覚に訴えて、それが一次運動野と体性感覚野に伝わり骨格のアンバランスを整えてくれていると考えます。
 このことから言えることは、強制的に骨格を整えているのではなく、それぞれの役割があってこそ脳が自覚して自ら整えているということです。そのことからPSラインアクセスは誰にでも出来、安全な治療方法と言えます。

細胞からの聞こえない声

2022-10-17 10:27:34 | Weblog
ある炎症を抑えるためステロイドの服用しか治療方法がないと言うことで、1ヶ月半飲み続けている方の体を見させていただきました。

副作用で最初の1週間は、全然眠れないのに、脳は興奮状態が続いており本人はぜんぜん眠くならないとのことですが、確実に身体はダメージを受けており便秘や手足がおぼつかなく握っていた物を落としたり、食欲が無く体重は1週間で3kg減ったとのことでした。

ステロイドの副作用で身体は興奮状態が続いて、まさに体と精神がバラバラな状態が続いているようでした。

普通は寝不足の場合、後頭部に手を当てるとこちらの手に、頭がオーバーヒートしているように熱さが伝わってくるものですが、その感じがまったく無く眠りが足りている感じなのです。

そして炎症を起こしているはずの患部も、まったく穏やかで異常感が感じられなくそれこそが異常な状態でした。 

そしてステロイドの量を減らしはじめている今は、少し食欲は戻ってきて眠りも1時間おきぐらいに一瞬、寝付く感じになってきているが、全然眠りは取れていないのに等しい状態が続いています。

時折りふわふわと浮遊感があるとのことでした。これから察するに、脳がまったく休まってなく限界がきており、これからどんな症状が出てくるのか心配です。

そこで先ずは脳を休ませるためにも、睡眠を少しでも摂れるようにと頭の調律を行いました。

そしてその効果が出てきたようで、細切れですがトータル5時間眠れたとのことでした。それが功を奏して、患部も本来の細胞の声が聞こえ出しました。

それは、熱さとピリピリの痛みを伴った感じでした。ステロイドは本来の細胞の感覚や感情や主張までも奪ってしまうのでしょうか。
ステロイドをやめた後、鬱になることもあると言います。恐ろしいことです。






日本の手技療法術者達の伝えたかったこと

2022-09-16 11:02:16 | Weblog
日本では昔、治療方法として鍼灸や按摩がよく知られていました。そして賀川子玄の按腹術がシーボルトによってドイツに紹介されて、ドイツの産科技術に全面的に取り入れられた事実があることからも、古来の按摩術が優秀な技術だったと言えます。

しかし、徳川幕府によって盲人救済政策に利用されて以来、その技術は急速に低下し、更に明治政府の医師法制定以来全くの慰安技術となってしまい、一部の治療家の努力も空しく治療技術としての価値を失ってしまいました。

そして時代が流れ、再び松本道別氏の人体ラヂウム療法や、高橋迪雄氏の正體術など、その独特な立場を保っている優秀な技術の勢いが盛んになりかけた大正5年に河口三郎氏がカイロプラクティックを紹介し、6年にはスポンデラテラピー、7年にオステオパシーが輸入され、これにより日本における手技療法は大変動し、その形をすっかり変えてしまいました。

その中でも理論に頼らぬ手技療法を守ってくれた人がいました。高橋氏の正體術を始め、野中操法・柴田操法・永松操法・梶間良太郎氏による叩打法そして野口整体などがそうでした。

その療法は、肉体を単なる肉の塊と見ず「心身一如」と考え、治療する為に必要な生命に対する勘を磨き、真摯に治療に向き合っていました。

そしてその先達の治療家たちは本当に病人を知り得るには、ただ感じることによってのみ知り得ること。よって冴えた頭より、澄んだ心が大切であると教えてくれています。