心身徒然話

治療家から観た心身や日頃感じた事柄を書きとめました。
(左にあるブックマークの「創健整体治療室」から概要に飛びます)

無題

2024-07-19 10:49:48 | Weblog
思うようにいかない時、この言葉を思う。
「我が身に降りかかる一切の出来事は、自分にとって絶対必要であると共に、
また実に絶対最善である」という事を。

PSラインアクセスは対話療法

2024-07-11 16:15:11 | Weblog
 本を読んでくれた方からよく聞くことは、体に違和感を覚えた時にむやみに頭を撫でていると言うことです。それでは効果が得られません。そこで再びPSラインアクセスについて記します。
 
 PSラインアクセスの最大の特徴は、治療に関して技術や知識を必要としないことです。ただ身体と対話をし、今現在の身体のバランス状態を自覚してもらい、それに対する対処を促すだけです。それに必要なことは、身体に対する信頼と正確に情報を伝えるということに尽きます。
 普通信頼関係とは他人の人との関係と考えている人がほとんどだと思いますが、自分自身の身体にも言えることです。声を持たない身体は、日々私たちの身体の均衡を保ち健康に生活できるように働いてくれています。そんなありがたい働きに対し、不摂生をしておきながらそれが原因で体調を壊しているのに、不平不満を言っていては自分の身体との信頼関係は崩れてしまいかねません。身体に声は届いているのです。日々身体に対する感謝を持つことは大切です。それが信頼関係を築くためになくてはならないと考えます。
 そして正確な情報を伝えるということは、バランスチェックにより骨格バランスを正確に指令室である脳に伝えるということです。正確な情報を伝えるためには、正しく比較するポイントに手を添えるということに尽きます。もしも正しくない情報を伝えたならば、間違った指令を出してしまい骨格バランスを整えることはできなくなります。
 そこで欲を言えば、正確にポイントに触れたとしても手指の感覚が鈍く、微妙なバランスの崩れが自覚できないのは完全な対話とは言えないと思います。そこで手指の感受性を高め微妙なバランスの崩れを自覚できるまでに感覚を磨き、PSラインアクセス後に変化を自覚してこそ本当の対話療法と言えるのではないでしょうか。そして整ったことが、潜在意識に組み込まれ次回から更に整えやすくなるのではと考えます。


治すのではなく治る

2024-07-04 11:23:35 | Weblog
   止まない雨はないと言われるように、本来治らない病はないはずです。雨のように降る必要性がなくなれば自然に雨は止み青空が顔を出すように、私たちも自然の一部として考えれば、意味があって発症した病も病としての役目を終え必要性がなくなれば消えてゆくはずです。ただしそこには条件があります。発症しなければならなかった理由に気づくこと、そしてその原因がわかったら改善の努力をすること。それから、改善に当たってなるべく自然の理にかなった行動をとることです。私たちの命も、自然のものであるから、花を早く咲かせようと蕾を指でこじ開けるようなことはするべきではありません。どう見ても、三ヶ月目での出産はやはり流産で、力づくでは花は咲きません。
 ほとんどの人は、自分で作った病はお医者さんが治してくれるべきもので、専門的な知識もない者に直せるはずがないと思い込んでいて、はなから自力で治すことを放棄しているように見受けられます。それは大きな間違いです。事実、どんな名医でも患者当人が治ってゆくということが頭に浮かばないうちは治って行かないし、気力も起こらないものです。治りたいとか、治そうと思うとか言う裏には治らないという前提があるからこそ治そうとする努力をするのです。治るのも治らないのも自分の体です。治そうと頑張ってくれている細胞に感謝し、空想で治って行っていることを思い浮かべられれば、その焦りも消えて行きます。本来体は、治る方向にしか行かないものなのです。


声を聞く

2024-06-18 10:13:57 | Weblog
日本の仏師は、木の中に仏像が埋まっていて、それを掘り出していくと言う。私は常々、盆栽を見るにつけ綺麗で芸術的には素晴らしいと思いますが、その木にとって無理矢理に曲げられたり枝を切られたり狭い鉢に押し込められたりと、幸せなのだろうかと考えるとあまり好きになれませんでした。たまたま川辺さんのインタビュー記事を読み、その考えが変化しました。盆栽職人の川辺武夫さんは、ある日盆栽たちの声を聞いたと言います。それは「俺たちだって生きているんだぞ!」だったそうです。それからは、最優先するのは人の美意識ではなく、樹の健康状態(生命)ということ。そう意識を変え始めると、樹の方からこういう姿になりたいと教えてくれるようになったそうです。また料理人の中にも、野菜の声が聞こえると言う方がおります。治療家の中にも、頭の中で聞こえない声(体に触れることにより、手のひらから感じ取った感覚)を感じ取ったり、施術している手が体に導かれてスーッと動くことがあります。頭の調律(Brain tuning)はその感覚を用いた治療法といえます。それらに共通して言えることは、木なり野菜なり体に真摯に向き合い、心を澄ますことに尽きると思います。決して単なる物として見ない、全て使命を持って生まれて来た生命であること。その尊い生命を輝かせるために、それぞれの技を活かす者、それが職人ではないでしょうか。決して、見た目の綺麗だけを見ず、歪んで見えるものでもそこに勢いがあったり生命の輝きがあったりします。その環境には、その歪んで見える姿が自然であり必然なのです。

小児の脊柱側湾症の予防と改善にPSラインアクセス

2024-05-30 16:37:44 | Weblog
   私達の脊柱(背骨(脊椎)が柱状につながった状態)は7個の頚椎、12個の胸椎、5個の腰椎、仙骨、尾骨で成り立っています。正常の脊柱は前後から見ると、ほぼ真っ直ぐに見えます。しかし側弯症では脊柱が横(側方)に曲がり、多くの場合脊柱自体のねじれを伴っています。
 そして側弯症が進行することにより側弯変形による心理的ストレスの原因や腰痛や背部痛、肺活量の低下などの呼吸機能障害、まれに神経障害を伴うことがあります。
 脊柱側弯症は大きく分けて機能性側弯と構築性側弯(本当の意味での側弯症)があり、またその原因が明らかなものから、今なお不明なものがあります。
①機能性側弯
疼痛、姿勢、下肢長差などの原因による一時的な側弯状態で、弯曲は軽度で捻れを伴わず、その原因を取り除くことにより側弯は消失します。
②構築性側弯
脊椎のねじれを伴った脊柱の側方への弯曲であり、もとの正常の状態に戻らなくなった状態です。 このなかにはいまだ原因がわかっていない側弯症と、原因である病気がわかっている側弯症があります。
1) 特発性側弯症:
脊柱側弯症のうち80%前後を占めますが、その原因はいまだ不明です。家族内発生が多いことから遺伝の関与が考えられますが、いまだ特定の遺伝子は明らかになっておりません。
発症年齢により乳幼児期側弯症(3歳以前に発症)、学童期側弯症(4歳から9歳に発症)、思春期側弯症(10歳以降に発症)にわけられ、それぞれに特徴があります。乳幼児期側弯症には自然治癒する傾向にあるものと、強い進行を有するものがあります。最も高率にみられる思春期側弯症は圧倒的に女子に多く、側弯の型も共通性があります。
特発性側弯症が進行するかどうかを予測することは難しい点もありますが、年齢や弯曲の型、程度などが参考になります。一般には、年齢が若く、女子では初潮前や骨の成熟が未熟な例は進行しやすいと考えられます。
2) 先天性側弯症:
せぼね(脊椎)などに生まれつきの形の異常があるために、成長期に左右の成長に差が出ることから側弯症に進展します。泌尿器系や心臓などの他の多臓器にわたって生まれつきの異常がある場合が少なくありません。
3)神経原性側弯症:
神経が障害されたことによって、せなかや横腹に筋肉が麻痺したために脊柱を支える力が失われ、曲がってきたものです。
4) 筋原性側弯症:
筋肉が萎縮する病気で代表される筋ジストロフィーなどの筋肉の病気による側弯症です。
5) 間葉系疾患による側弯症:
マルファン症候群、エーラス・ダンロス症候群などの血管や結合組織の生まれつきの病気による側弯症です。
6) その他の側弯症:
小児期の病気や外傷後の脊髄麻痺後や放射線治療後、やけどなどのケロイド、くる病などの代謝疾患などの様々な原因により側弯症が起こります。
 治療は、側弯の角度(コブ角)と年齢、骨成熟度によって決められます。治療法には、専門医による定期的な経過観察、装具療法、手術療法があります。

                         公益財団法人
                         日本整形外科学会

 この様に、日本整形外科学会は説明しております。この中で治療と予防の観点からPSラインアクセスが有効な側湾症は、疼痛、姿勢、下肢長差などの原因による機能性側湾と、脊椎のねじれを伴った脊柱の側方への弯曲による構築性側弯です。
 この2つとも早期発見、早期治療が重要です。そのためには、日頃の家族による観察が大切で日々の体のチェックが治療と予防には欠かせません。若いうちは腰のベルトが斜めになるぐらい左右の腸骨の高さが違っても、左右の肩の高さが明らかに差があっても痛みを伴わなく気にならないで、日常生活を支障なく過ごしている方がほとんどです。それをそのままにして置くと、中年以降になると痛みを発症し医療機関を訪れることになりかねません。そうなる前に『転ばぬ杖』としてPSラインアクセスを役立てて頂きたいと考えております。

先達の言葉

2024-05-27 16:21:10 | Weblog
人に三楽あり。
一は過去に於ける苦を回顧して、今日あるを想う楽しみあり。
二は現在の苦に堪える楽しみなり。
三は苦の去り行く時を想う楽しみなり。
称して追苦の楽、迎苦の楽、去苦の楽と云う。

人は過去を顧み、未来を想い、現在に処す。之、人の特権なり。之なければ禽獣と異ならず。されど他の動物になきこの能力も、その駆使を誤れば、ただ人の苦を増すに役立つのみ。而して人の楽を以てこの三ならしめよと主張す。之、人の楽しみなり、人としてのみ味わい得る楽しみなり。
人云わん、されば楽しみなしと。然り、楽しみなきが真楽なり。
晴哉

Brain Tuning(頭の調律)→PSラインアクセスへ

2024-05-21 14:40:05 | Weblog
     PSラインアクセスの開発の原型となったBrain Tuning(頭の調律)は、時間がかかることと感覚的な特殊な技術が必要で、一般の方には困難な治療法です。それを誰でも短時間で効果のある治療法として開発したのが、PSラインアクセスです。その基本的なスピリットは同じで、ただ骨格を整える技術だけではないことを知っていただきたく、改めてここにBrain Tuning(頭の調律)を説明したいと思います。 
 頭蓋骨は、15種類で23個の骨が縫合という一種の関節よって連結しており、その骨と骨の継ぎ目でさまざまな動きが起こっています。そして頭蓋縫合内には、固有受容器のために、身体内のあらゆる可動関節と同様の知覚神経線維が供給されています。
 頭は動かないし、形は変わらないものだと思っているかもしれませんが、呼吸するごとに頭は広がったり縮んだりしています。そして、その頭蓋骨は脳を保護しているわけで、その頭蓋骨の位置異常は脳の位置異常を誘発し、脳神経もしくは脊髄神経の歪みへと移行します。それによって、わずかな脳の位置異常は様々な不調を自覚症状として発信し、原因不明の不調の要因となっていることが大いに考えられます。また、大脳の活動異常は頭皮の張弛と関連します。大脳の活動異常に際しては伸び縮みが偏って、頭蓋骨の歪みとなり歪みは、僅かな脳の位置的異常となり、体に様々な変調をきたすことになります。まさに、大脳作用と骨格筋の関係、または臓器活動と関連があると言えます。
 そして脳や脊髄神経を浸し、頭蓋骨・脊椎の内部を循環し脳や脊髄神経に栄養素と酸素の供給を担っている無色・無臭の液体が脳脊髄液で、神経組織自体の代謝には脳脊髄液の循環が不可欠です。その脊髄液の循環は、Dr.サザーランドの「頭蓋仙骨呼吸運動メカニズム」によってなされていると考えられています。それは、揺らぐような脳脊髄液の動揺と脳そのものの固有のリズミカルな動きと硬膜を介して、頭蓋骨から仙骨・尾骨にいたる関連した規則的な運動のリズムがあると考えていた。そのリズムは、1分間に8〜12回程度の緩やかな揺らぎ(呼吸の回数と同じ)まさに呼吸による頭蓋骨と骨盤の動きによって脳脊髄液は循環しているのです。その頭蓋骨や骨盤に歪みがあったらどうなるでしょう。その緩やかな波が乱れ脳や脊髄神経に負荷をかけることになりかねません。
 脳の調律の意義と目的は、自己治癒力の回復・自然のリズムの回復・人間の中枢にある脳神経ならびに脊髄神経の回復にあります。
 頭の調律(バランスを整える)をすることによって、全身の調律にもなるのです。頭部はデリケートなので、その調律は強制的なものであってはなりません。当治療室のBrain Tuningは施術者の指で行うもので、頭皮に軽く触れる程の弱い力で、決して強制的に頭蓋骨を動かすことはしません。また、施術者の指は患者さんの身体とシンクロしており、患者さんに取って今必要な動きになりますので、人それぞれ感受性が違うように反応も人それぞれとなります。そして、頭の調律を続けることにより頭蓋骨が整うだけでなく、体のあらゆる関節の歪みも整い整った状態をキープすることが出来ます。そのことにより、身体的なバランスのみならず精神的なバランスも整えることができます。







敏感な赤ちゃん

2024-05-17 16:32:39 | Weblog
 病院の待合室で、お母さんに抱かれた赤ちゃんの可愛い手だけが見えたので、指先から気を出して赤ちゃんの手にクルクルと輪を描いていたら、お母さんが抱っこし直して、赤ちゃんがこちらを向くことになり、赤ちゃんとご対面。そしたら、赤ちゃんが天使の笑顔を向けてくれた。「いたずらしたな〜!」と笑いかけてくれている様で、私は照れて下を向いてしまった。そして顔を上げてたら、変わらずそこには天使の笑顔がありました。
 赤ちゃんは、自分では身を守りることはできません。だから敏感に状況を判断し、両親や周りの人間に泣いたり表情で助けを求めます。例を挙げると、3歳までは赤ちゃんは健康な時は感覚ですが、見た目より体重が重く感じそれ以降は逆転します。よって体調がすぐれないとか不安な時は、体重が軽く感じます。事実、夫婦喧嘩をすると不安になり赤ちゃんの体重は見た目より軽く感じます。そんな敏感な赤ちゃんだから、私の気も感じ遊びととらえ微笑んでくれたと思います。

梅雨時期は首の汗に注意

2024-05-09 10:02:47 | Weblog
   この時期は、寝ると首に汗をかいて、明け方になって冷えると汗が内向して、いろいろ体に故障が起こって来ます。下痢が続いたり、風邪がなかなか抜けないとかいうのも、この時期の首の冷えが影響しています。
   この梅雨時期の一番大切な問題は、首の汗の処理と頚上を8分温めることです。そういうことをやるだけで、風邪だと思うものも簡単に経過するし、また足がだるいとか、重いとかいうのも頚上を温めると変わってきます。しかしそういうようなことも、梅雨が終わるまでで梅雨が終われば効果は期待できません。
                                                                                                                                    晴哉

真の治療は病気の存在意味を知ること

2024-04-23 10:38:28 | Weblog
   この世に存在するもの全てには存在意味があり、誰かに必要とされ生まれたものたちのはずと感じます。それが病気であってもです。今の医療は、存在意味のある病気という名の現象と戦っているだけでは、本当の意味での治癒に導くことは出来ないのではないでしょうか。自分の体で作った病気は、身体からのメッセージとして真摯に受け止め、自らの反省をふまえて対処しなければならないと思います。
   甚だしい人は、自分で作っておきながら他人の医者に自分で努力もせず身体をまかせっきりの人。もし今、排便したいが忙しいので変わりに他の人にして頂いても、それで頼んだ人はスッキリするはずはありません。なにごとも、自らの行動により変化なり結果が訪れるもでなければ、結果に対し本当に納得することは出来ないのではないでしょうか。日々感謝の気持ちを忘れず、最後の時「人生すべてに感謝である」と締めくくりたいものです。
ここで、師の言葉を記します。
病気の元は、無意識の中にある劣等感と無意識の中にある不安感です。