今年は、特に70歳前後の方の訃報が多く報道されました。同年代としては、心穏やかではありませんでした。誰にでも分け隔てなく訪れる死ですが、その死に数多く寄り添ってきたシスター寺本松野さんの言葉を通してご冥福を祈りたいと思います。
人は死に対面したとき、
人間としてのすばらしい状態をまわりに示してくれます。
それぞれさまざまな人生を行きてきたことでしょう。
すべての人はその人らしくおだやかに死んでいきます。
大いなる死という力に従うその姿。
自分の死をあらゆる苦しみの終局として、
最後のひと息をもないがしろにせず、ていねいに吸いそして吐く。
生理的現象ではありましょうが、ここに至るプロセスを眺めるとき、
人間は死の苦しみを超えるときに浄化され
善人になって死の門に入るのではなかろうか
と考えますし、そう信じたい。
あの死顔にただよう平安がその証でありましょうし、
人間の最期のそして最高の装いです。
人間としてのすばらしい状態をまわりに示してくれます。
それぞれさまざまな人生を行きてきたことでしょう。
すべての人はその人らしくおだやかに死んでいきます。
大いなる死という力に従うその姿。
自分の死をあらゆる苦しみの終局として、
最後のひと息をもないがしろにせず、ていねいに吸いそして吐く。
生理的現象ではありましょうが、ここに至るプロセスを眺めるとき、
人間は死の苦しみを超えるときに浄化され
善人になって死の門に入るのではなかろうか
と考えますし、そう信じたい。
あの死顔にただよう平安がその証でありましょうし、
人間の最期のそして最高の装いです。