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心身徒然話

治療家から観た心身や日頃感じた事柄を書きとめました。
(左にあるブックマークの「創健整体治療室」から概要に飛びます)

シスター寺本松野さんのことば

2023-12-20 11:39:00 | Weblog
今年は、特に70歳前後の方の訃報が多く報道されました。同年代としては、心穏やかではありませんでした。誰にでも分け隔てなく訪れる死ですが、その死に数多く寄り添ってきたシスター寺本松野さんの言葉を通してご冥福を祈りたいと思います。

人は死に対面したとき、
人間としてのすばらしい状態をまわりに示してくれます。
それぞれさまざまな人生を行きてきたことでしょう。
すべての人はその人らしくおだやかに死んでいきます。
大いなる死という力に従うその姿。
自分の死をあらゆる苦しみの終局として、
最後のひと息をもないがしろにせず、ていねいに吸いそして吐く。
生理的現象ではありましょうが、ここに至るプロセスを眺めるとき、
人間は死の苦しみを超えるときに浄化され
善人になって死の門に入るのではなかろうか
と考えますし、そう信じたい。
あの死顔にただよう平安がその証でありましょうし、
人間の最期のそして最高の装いです。


背中のゾクゾクありませんか。

2023-12-08 10:51:07 | Weblog
今の季節、特に今年は寒暖の差が激しく体調を崩している人をよく見かけます。

そんなこの時期、風邪の引きかけ時期に背中がゾクゾクするこがよくあります。

そのままにしておくと発熱し本格的な風邪に進行するわけですが、熱自体は悪いものではなく、身体に入り込んだウイルス(細菌)と戦ってくれているわけで、

それがのどに入り込んだら咳きで出そうとしたり、鼻に入ったなら鼻水で洗い流そうとするように身体に入り込んだものには、体温を上げて対抗しているのです。

さて具体的にゾクゾクする背中の場所ですが、身体のツボでいうと「風門」第二胸椎の周囲にあるとされていますが、実際は少し下にあるように思います。

まあむずかしいことは考えなくても、ゾクゾクしているその場所が正しい場所ですので、その場所をストーブや貼るホッカイロなどで直接ゾクゾク感が無くなるまで温めてください。

それだけで、本格的な風邪にならずに経過することが出来ます。
その後は、温かい汁物を取り身体を温かくしてお休みください。



気とは

2023-11-21 10:59:06 | Weblog
 気というものは、本来すべての生物、或いは鉱物にもあるかも知れないが、人間でいえば、言葉が生まれる以前のコミュニケーションの手段だったのではないでしょうか。電車の中で何気なく振り向いたら、ある人がこちらを見ていて目が合ったとか。何気なく、あの人は今どうしているだろうかと思っていると、突然電話がかかって来るとか、気持ちが落ち込んでいる時、電話の向こうの友達の元気な声で知らず知らずに元気をいただいているとか。それとは反対に、仲間と楽しく話が弾んでいるときに嫌な奴が突然現れてその場が白けたとか。街頭の占い師に、占ってもらう時にどの人が当たるだろうかと、占い師を占っている自分とか。以上の事は誰にでも経験があると思います。私たちは、心が動く前に、体を動かす前に「気」をお互いに受け合って生活しています。すなわち生き物というのは、物として存在するというよりは、人間でいえば生活している二人以上の人間同士が気を受け合って生活している。人間はある意味、気によって生かされていると言えるのではないでしょうか。

気と子育て

2023-11-20 16:53:21 | Weblog
 先日、「気」という漢字を使った言葉が幾つあるだろうかと調べてみたら、三省堂の大辞林では402個あると出ていました。そんな中、気で子育てと言うと真っ先に、気功で育てるのではと思った方もいると思います。たしかに気功は赤ちゃんの健康管理には大変有効と思いますが、ここでは数ある気功の中で、「気を込める」「気遣う」「気を付ける」の3つが大事と考えます。すなわち赤ちゃんの立場になって子育てを考え実行すると言うことです。お腹の赤ちゃんはもとより生後13ヶ月から15ヶ月の時期、これは子供の成長によりますが、その時期は赤ちゃんの身の回りから危険な物をまず取り除く、子供自身が自分で警戒できるようになるまで、警戒しないで暮らせるということが、他人を信頼し周りを信頼する所以だと思うのです。警戒しなければならないような環境に育った子供は、絶えず周りの人を警戒する。人を見たらまず疑ってみる。まず逃げ出すことを考える。その逆に、親を信頼し警戒しないで暮らした子供たちは、何事にも興味を持つ、まず関心を持ち溌剌とした表情豊かな個性的な子に成長することができるでしょう。

治療家の腰痛体験

2023-11-16 14:27:15 | Weblog
「1日目」朝、治療室で掃除機をかけていると突然腰全体に激痛が走る。通常よく言われるギックリ腰。症状は、真っ直ぐ立っていれなく腰が落ちたかんじの姿勢になる。動作の痛みとして、前屈や後屈時に腰全体に痛みが走るが捻る動作は大丈夫そうです。ただ歩行時と階段を登る時に痛みがあり、仰向けの姿勢で頭を持ち上げる動作と足を上げる動作で腰に激痛が走る。そのことから、前後の動きすなわち腰椎5番の関連の痛みと判断する。
 
 1時間後に患者さんが来るのでそれまでに何とかしなくてはならず、そこで骨格バランスを診てみると、骨盤の高さは揃っているが仙腸関節の左側が下がっていて、左の腸前腸骨棘が内側に入り下方に下がっていました。その影響か、後頭骨は右が下がっていました。
 
 まずPSラインアクセスでバランスを整えなんとか腰が伸び歩行時の痛みは軽くなるが仙骨周囲に常に痛みがあるし、くしやみや咳をすると腰に痛みが走るので要注意。
 
 そんな状態でもなんとか患者さんには悟られることなく無事仕事をこなし、微調整をしながら安静に過ごした効果か、夕方には歩行時の痛みは気にならなくなる。そして何とか無事に仕事をこなし帰宅のため駅に向かっている時、カバンの重みで歩行時に腰痛が現れるも駅までつく3分の間に痛みはなくなり、駅の階段も問題なく登ることが出来希望が湧いて来た。
 
 帰宅して改めて骨格バランスを診てみると、仙腸関節だけが不安定で微調整をして寝につく。
 
 「2日目」朝骨格バランスをチェックすると整っていたが、仙骨周辺のジーンとした痛みはあり足を上げる動作に痛みを感じるが前屈時の痛みは無くなっていた。その後、仕事の影響によるバランスの乱れを調整しながら就寝する。
 
 「3日目」朝起きた段階で、昨日まで痛みがあった仙骨周辺の痛みは無く足も難なく上げることが出来ていた。しかし両座骨下に軽い痛みだけが残っていた。そこで体育座りの姿勢で痛みの箇所を押圧してその日は、就寝する。
    
 「4日目」朝起きた段階で、骨格バランスも整っていてどこにも痛みは無く動作にも問題無く完治となる。
    
 今回は20数年ぶりのギックリ腰で、自らPSラインアクセスを試みることになりましたが、改めて感じたことはバランスを整えて自然治癒力の発動を促し、静かに経過を待つということが結果的に早く完治に繋がったのではないかということでした。

命に嫌われるな

2023-11-08 14:41:16 | Weblog
私たちは深い息をしているだろうか。
私たちは微笑みを何処かに忘れて来ていないだろか。
私たちは感動という感覚を鈍らせていないだろうか。
私たちは不安という感覚に縛られていないだろうか。
私たちは劣等感を持ち続けていないだろうか。
私たちは自分を信頼しているだろうか。
私たちは自分に感謝しているだろうか。
私たちは自分の命は自分だけのものと思っていないだろうか。
私たちはこの世の全てのものに命が宿っていることを忘れていないだろうか。

最近皮膚が痒くなって来ました。

2023-11-04 11:10:40 | Weblog
最近足首の上辺りが痒くなってきました。これは「体の中の水分が少なくなっているよ!」と言う体からの声です。

この時期になると空気が乾いてきて、洗濯物が乾きやすくなるように、体も乾いてきます。体が乾いてくる場合も唇の周りが乾きだすと一緒に、足の裏が温かになり「ほてる」という現象が起こってきますが、その前に皮膚が乾いてます。

11月の中旬頃ら、唇の周りが荒れてくる人が多くなってくると思いますが、もう少し寒くなって、コタツに入ったり、ストーブを焚いたりすると、なお酷くなって来て唇の両側が爛れたりします。

これは泌尿器の異常を示すもので口の周りは全て泌尿器の変動です。それから分かりやすいところでは、普段より尿の色が濃くなったりしますが、これも泌尿器の変動です。だから、それは食べ過ぎにもあるけれど、ただ食べ過ぎただけではなく、水分が欠乏したのです。 

そこでこれからの時期は、飲んでも飲み過ぎるということはありません。今の時期は、水分さえ供給すれば効果が出てきます。

だから水である必要はなく、今の時期は却って水より温かい飲み物(鍋もの・味噌汁などの汁物など)の方が、水分の足りないことに対する効果が直ぐ上がってきます。
またもっと寒くなってストーブを焚くようになると、空気が乾いて水分というよりは水を飲んだ方が効果的です。

それは大体来年の1月頃ということになります。

予防医学

2023-10-30 17:01:06 | Weblog
 予防医学は転ばぬ先の杖的な役割を持っていると考えます。それには、大ごとになる前に体の些細な変調を察知できる感受性を備えることが大事ではないでしょうか。そのためには、整体協会の創設者である野口晴哉氏が開発した活元運動(無意識の運動)と背骨の行気が重要だと思います。
 その活元運動とは、内臓の働きなど生命維持にとって重要な錐体外路系の運動(不随筋の運動)を鍛える運動。そして背骨の行気とは、延髄から背中を走っている脊髄神経に気を通す気功です。その脊髄神経は、機能的には求心性(感覚性)の神経(体性感覚神経、臓性感覚神経)と遠心性(運動性)の神経(骨格筋を支配する体性運動神経と血管や内臓の筋を支配する臓性運動神経)を含んでいます。四肢と体幹に分布する神経のほとんどは脊髄神経ですが、一部、脳神経である迷走神経が胸腹部の内臓を支配しています。
 その神経に気を通すことにより、感受性が磨かれ感覚が敏感になります。私たちの体は、不都合な状態を自覚して初めて改善に働き出すように出来ています。それは自分自身が異常を感じて改善を起こす場合と、自分自身は異常を感じなくても体自身が感じて改善の行動を取る場合に分けられます。この感受性を磨く二つの方法は、すぐ出来るほど簡単ではありませんが、継続することによって誰でも磨くことが出来ます。それによって、些細な違和感を感じ取ることが出来る様になり、それを自覚することにより体は改善に働き出します。
 目にゴミが入ったら涙を出して洗い流したり、悪いものを食べれば吐いたり下痢をして外に排泄し、ばい菌が入れば熱を出し殺菌をしてくれていることはよく知られている事です。それ以外に、急に深呼吸をした時に背骨がポキッと鳴って椎骨が矯正されたり、寝相に見られるように無意識に伸びをしたり体を捻ったりして筋肉の緊張をほぐしバランスを整えてくれています。
 無意識なその体の働きを意識的に行う方法として、手でバランスをチェックし、脳に自覚させ頭部のPSラインからのアクセスでバランスを整える方法があります。まずは感受性を磨き、体の違和感を自覚しバランスチェックで脳に自覚させ、PSラインアクセスで整える。まさに「自分の体は自分で」の主旨に基づいた予防方法として役立てて頂きたいと思っています。


Brain Tuning(頭の調律)→PSラインアクセスへ

2023-10-27 10:53:53 | Weblog
    PSラインアクセスの開発の原型となったBrain Tuning(頭の調律)は、時間がかかることと感覚的な特殊な技術が必要で、一般の方には困難な治療法です。それを誰でも短時間で効果のある治療法として開発したのが、PSラインアクセスです。その基本的なスピリットは同じで、ただ骨格を整える技術だけではないことを知っていただきたく、改めてここにBrain Tuning(頭の調律)を説明したいと思います。 

 頭蓋骨は、15種類で23個の骨が縫合という一種の関節よって連結しており、その骨と骨の継ぎ目でさまざまな動きが起こっています。そして頭蓋縫合内には、固有受容器のために、身体内のあらゆる可動関節と同様の知覚神経線維が供給されています。
 
   頭は動かないし、形は変わらないものだと思っているかもしれませんが、呼吸するごとに頭は広がったり縮んだりしています。そして、その頭蓋骨は脳を保護しているわけで、その頭蓋骨の位置異常は脳の位置異常を誘発し、脳神経もしくは脊髄神経の歪みへと移行します。それによって、わずかな脳の位置異常は様々な不調を自覚症状として発信し、原因不明の不調の要因となっていることが大いに考えられます。

   また、大脳の活動異常は頭皮の張弛と関連します。大脳の活動異常に際しては伸び縮みが偏って、頭蓋骨の歪みとなり歪みは、僅かな脳の位置的異常となり、体に様々な変調をきたすことになります。まさに、大脳作用と骨格筋の関係、または臓器活動と関連があると言えます。
 
   そして脳や脊髄神経を浸し、頭蓋骨・脊椎の内部を循環し脳や脊髄神経に栄養素と酸素の供給を担っている無色・無臭の液体が脳脊髄液で、神経組織自体の代謝には脳脊髄液の循環が不可欠です。その脊髄液の循環は、Dr.サザーランドの「頭蓋仙骨呼吸運動メカニズム」によってなされていると考えられています。それは、揺らぐような脳脊髄液の動揺と脳そのものの固有のリズミカルな動きと硬膜を介して、頭蓋骨から仙骨・尾骨にいたる関連した規則的な運動のリズムがあると考えていた。そのリズムは、1分間に8〜12回程度の緩やかな揺らぎ(呼吸の回数と同じ)まさに呼吸による頭蓋骨と骨盤の動きによって脳脊髄液は循環しているのです。その頭蓋骨や骨盤に歪みがあったらどうなるでしょう。その緩やかな波が乱れ脳や脊髄神経に負荷をかけることになりかねません。
 
   脳の調律の意義と目的は、自己治癒力の回復・自然のリズムの回復・人間の中枢にある脳神経ならびに脊髄神経の回復にあります。
 頭の調律(バランスを整える)をすることによって、全身の調律にもなるのです。頭部はデリケートなので、その調律は強制的なものであってはなりません。

   当治療室のBrain Tuningは施術者の指で行うもので、頭皮に軽く触れる程の弱い力で、決して強制的に頭蓋骨を動かすことはしません。また、施術者の指は患者さんの身体とシンクロしており、患者さんに取って今必要な動きになりますので、人それぞれ感受性が違うように反応も人それぞれとなります。

   そして、頭の調律を続けることにより頭蓋骨が整うだけでなく、体のあらゆる関節の歪みも整い整った状態をキープすることが出来ます。そのことにより、身体的なバランスのみならず精神的なバランスも整えることができます。


ストレスからの痛み

2023-10-24 12:25:52 | Weblog
   ある男性が腰痛で来室されました。原因を聞きましたら本人は思い当たることはないとのこと、そこで全身の骨格のバランスチェックを見ましたら案の定、骨盤を中心に全身に乱れがありましたので、PSラインアクセスで整えましたが軽減するも一点の圧痛が取れません。普通腰痛がある箇所は骨格の変位や筋肉の緊張があるものですが、この方の場合は最初から骨格の変位はあるものの筋肉の緊張はありませんでした。そこで初回は骨格バランスを整え、一点の圧痛に集中的に気を送り痛みが軽減されたところで治療を終えました。
 2回目の来室で再度骨格バランスを見ましたが、バランスは整って維持していましたが腰の痛みが再発していて、2日前から新たにものを飲み込むと背中に痛みが現れるとのことでした。胸椎の捻れがないか調べましたがそれはなくやはり原因がわかりません。そこで精神的なことが原因ではないかと思いそれとなく話を聞いてみると、勤め先の人間関係がうまくいっていないとのことで、ストレスに対する治療を試みたところ背中の痛みも腰の痛みも消えました。
 現代はストレス社会と言えますが、このようにストレスを抱え解消できず体が悲鳴を上げている方が多いのではと感じました。