心身徒然話

治療家から観た心身や日頃感じた事柄を書きとめました。
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Brain Tuning(頭の調律)のお知らせ

2018-09-18 10:57:03 | Weblog
 頭蓋骨は、15種類で23個の骨が縫合という一種の関節よって連結しており、その骨と骨の継ぎ目でさまざまな動きが起こっています。そして頭蓋縫合内には、固有受容器のために、身体内のあらゆる可動関節と同様の知覚神経線維が供給されています。
 頭は動かないし、形は変わらないものだと思っているかもしれませんが、呼吸するごとに頭は広がったり縮んだりしています。そして、その頭蓋骨は脳を保護しているわけで、その頭蓋骨の位置異常は脳の位置異常を誘発し、脳神経もしくは脊髄神経の歪みへと移行します。それによって、わずかな脳の位置異常は様々な不調を自覚症状として発信し、原因不明の不調の要因となっていることが大いに考えられます。また、大脳の活動異常は頭皮の張弛と関連します。大脳の活動異常に際しては伸び縮みが偏って、頭蓋骨の歪みとなり歪みは、僅かな脳の位置的異常となり、体に様々な変調をきたすことになります。まさに、大脳作用と骨格筋の関係、または臓器活動と関連があると言えます。
 そして脳や脊髄神経を浸し、頭蓋骨・脊椎の内部を循環し脳や脊髄神経に栄養素と酸素の供給を担っている無色・無臭の液体が脳脊髄液で、神経組織自体の代謝には脳脊髄液の循環が不可欠です。その脊髄液の循環は、Dr.サザーランドの「頭蓋仙骨呼吸運動メカニズム」によってなされていると考えられています。それは、揺らぐような脳脊髄液の動揺と脳そのものの固有のリズミカルな動きと硬膜を介して、頭蓋骨から仙骨・尾骨にいたる関連した規則的な運動のリズムがあると考えていた。そのリズムは、1分間に8〜12回程度の緩やかな揺らぎ(呼吸の回数と同じ)まさに呼吸による頭蓋骨と骨盤の動きによって脳脊髄液は循環しているのです。その頭蓋骨や骨盤に歪みがあったらどうなるでしょう。その緩やかな波が乱れ脳や脊髄神経に負荷をかけることになりかねません。
 脳の調律の意義と目的は、自己治癒力の回復・自然のリズムの回復・人間の中枢にある脳神経ならびに脊髄神経の回復にあります。
 頭の調律(バランスを整える)をすることによって、全身の調律にもなるのです。頭部はデリケートなので、その調律は強制的なものであってはなりません。当治療室のBrain Tuningは施術者の指で行うもので、頭皮に軽く触れる程の弱い力で、決して強制的に頭蓋骨を動かすことはしません。また、施術者の指は患者さんの身体とシンクロしており、患者さんに取って今必要な動きになりますので、人それぞれ感受性が違うように反応も人それぞれとなります。そして、頭の調律を続けることにより頭蓋骨が整うだけでなく、体のあらゆる関節の歪みも整い整った状態をキープすることが出来ます。そのことにより、身体的なバランスのみならず精神的なバランスも整えることができます。
 その変化が一番大きい時期が、秋口なのです。それは、9月・10月の時期です。この時期に頭の調律で体を整えませんか。お待ちしております。