ゆらゆら荘にて

このごろ読んだ面白い本

青い城

2017-12-09 | 読書日記
「女子ミステリー マストリード100」



に紹介されていた

「青い城」(モンゴメリー)を読みました




以前にも読んだ気がするけど
細かいところまでは覚えていない
「青い城」がミステリ?
だったかなぁ・・・

29才のヴァランシーは
何の希望もない日々を生きていた
厳しいルールと倹約を課する母との暮らし
旧家としての外聞ばかり言い
ヴァランシーが結婚していないことを当てこする親類たち

ある日ヴァランシーは
医者から「あと1年の命だ」と宣告される
ーこれこそ希望ではないかしら
あと1年好きなことをして暮らせばいいのだから!

ヴァランシーは親類たちの集まりで
今まで言えなかったことを思い切り言い放ち
母の小言にも耳を貸さず働きに出ることにする
(旧家の娘なのに)

ヴァランシーの仕事先は
いつも酔っ払っているアベルの家で
未婚の子を産んで
その子を亡くして
今は病気で臥せっているアベルの娘のシシイの看護をすることになった

アベルの家には
町の人たちから「得体の知れない人」扱いされているバーニイも出入りしていた
ヴァランシーはだんだんバーニイ惹かれていく

やがてシシイは穏やかに死を迎え
ヴァランシーは思い切って
バーニイに結婚を申し込む
「1年だけの結婚だから」と

バーニイは結婚を承諾し
ヴァランシーに秘密の部屋にだけは入らないことを約束させる
(ここがミステリ要素)

定番のシンデレラ・ストーリーながら
モンゴメリーお得意の自然描写が圧巻

ヴァランシーが
これまでのお返しに悪態をつきまくるシーンが笑えます
(機知がなくては適切な悪態はつけない)






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