ゆらゆら荘にて

このごろ読んだ面白い本

「地雷グリコ」 青崎有吾 直木賞候補

2024-06-13 | 読書日記

「地雷グリコ」(青崎有吾著 2023年11月 角川書店 348p)が
第24回本格ミステリ大賞
第37回山本周五郎賞
第77回日本推理作家協会賞 長編および連作短編集部門 に選ばれました。
直木賞候補にも!
発表は7月17日です。

グリコというのは
あの階段を使って子どもがやる遊び
チョキはチヨコレイトで6段
パーはパイナツプルで6段
グーはグリコで3段進む
(あれ、全部3の倍数になっている?)
高校の文化祭の場所取りのために対決することになった
生徒会の椚迅人(くぬぎ はやと)と1年4組の射守矢真兎(いもりや まと)
2人は神社の階段でグリコ対決をすることになる……

グリコがミステリになる
なんて…
はじめから地雷ならぬ伏線だらけ
「六分遅刻だ」
「外に?」
「この階段って、全部で何段?」
(↑これが全部伏線!)

以下
百人一首を使った坊主衰弱
5つの要素で戦うジャンケン
だるまさんがころんだ
ポーカー
と続く。

ついていくのに息が切れるほどの
謎解きが展開する。

人間観察と記憶力に優れた主人公真兎が
どんな方法で勝ちを収めるのか…
(もちろん全て真兎の勝ち)
なぜ
戦うのか…


魅力的な主人公の登場です!



 

コメント    この記事についてブログを書く
« 「熊楠さん、世界を歩く。」... | トップ | 「春のとなり」 高瀬乃一 »

コメントを投稿