里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ホウノキの集合果

2018-10-31 | 日記
加美町宮崎旭地区西部、沢沿いの林道を上がって行くと、砂利敷の路面に大きな
ホウノキの枯葉が散乱していて、その間に巨大なミノムシの巣のようなものが点々と
落ちています。これはホウノキの果実ですね。長さは10~13cmはあるでしょう。
幾つか拾い集めて、傷みの少ないものを撮ってみました。


                                 2018.10.26撮影

この果実は袋果が100個以上も集まった集合果です。1個の袋果に種子が1個(まれに2個)
入っています。写真の集合果は既に多くの種子を落とした後で、四分の一ほどが残っている
状態のようです。種子は赤褐色の豆のような形をしていて、まるで金時豆みたいですね。
見えている赤い部分は種子を覆っている仮種皮で、その中に黒い本当の種子が入っています。
仮種皮は野鳥に食べてもらうための仕掛けなんだとか。
この仮種皮を好んで食べる野鳥が、アオゲラ、コゲラ、ヒヨドリ、シジュウカラ、ヤマガラ
などです。中の黒い種子は消化されずに、糞とともに山野に散布されます。




                             二枚とも2018.10.26撮影

ホウノキは今年の5月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
ホウノキの大きな花


最新の画像もっと見る

コメントを投稿