加美町宮崎旭地区西部、尾根筋の細い山道を上がって行くと、腐朽のすすんだ朽木が横た
わっていて、そのわき腹の何箇所かに、扇形のキノコが幾重にも重なって出ています。
傘の色がごく淡い橙赤色ですから、マスタケでしょうね。色が鱒の肉に似ている事からマ
スタケと名付けられたといわれ、別名にアカンボウやアカキノコがあります。
二枚とも2020.10.9撮影
傘に触るとしっとりと湿った触感があるので、まだ若いキノコでしょう。
若いうちは食用になり、フライやてんぷらにして食べられるようです。ただ、生で食べる
と吐き気を催すこともあって、毒キノコに分類することもあるようです。
傘はもっと大きくなり、横幅が 30cmほどにもなるようです。成熟すると柔軟性が失われ
てもろくなりますから、そうなると食べられません。
2020.10.9撮影
サルノコシカケ科アイカワタケ属のキノコで、初夏~秋に針葉樹や広葉樹の切株・枯木な
どに重生する。傘の形は半円形~扇形で長径10~30cm、縁は波を打つことが多い。
表面は淡橙赤色~淡黄橙色で、凹凸やしわがある。肉の色は淡い鮭肉色。
幼菌時は湿り気や柔軟性のある質感だが、成熟すると乾いて脆くなる。色も白く褪せる。
下面は淡い肉色、ときに淡黄色を帯びる。管孔は円形で非常に小さく、長さ2~6mm。
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