読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

誉田哲也著「世界でいちばん長い写真」

2010-10-18 | は行
360度パノラマ写真による世界でいちばん、幅の長い写真でギネス記録に挑戦する物語。
ノロブーこと内藤宏伸は中学三年生。親友の洋輔が転校してしまい、すっかり塞ぎ込んで宏伸は元気がない。
クラスでも冴えないし、部活の写真部でも、部長の三好奈々恵から厳しく作品提出を迫られるけれど、撮りたいものもみつからない。
そんなある日、宏伸は祖父の経営するリサイクルショップで、一台の奇妙な不思議なカメラと出合う。
それは、台座が自動に一回転して、360度すべてを一枚の長い、長い写真が撮れるカメラだった。
このカメラとの出会いをきっかけに、宏伸は「世界で一番長い写真」を撮りたいという思いを抱き始める。
でも、問題はそれだけの長さ、撮りたいと思える被写体とは?
クラスから学校全体を巻き込んで世界最長の150mのギネス記録に挑戦。
楽しいキャラの登場人物たち、高校受験を控えた中学三年生の心の変化、成長を爽やかに描いた痛快青春小説。
「何をやろうか迷ったら、・・・誰を喜ばしたいか。その、喜ばしたい人の顔が浮かべば、それが正解だよ。
やってみる価値、アリだと思うよ。」(274P)

2010年8月 光文社刊

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