読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

誉田哲也著「インジブルレイン」

2010-11-08 | は行
題名の「invisible rain」は(目に見えない雨=見えない(敵)から自分を守ってくれる?)
姫川玲子シリーズ第4作。復讐劇とやくざの跡目争い、キャリア警察幹部の思惑が絡むサスペンス。
主人公の刑事姫川玲子が新しく捜査本部に加わることになったのは、ひとりのチンピラが女のマンションで惨殺された事件。
被害者が指定暴力団の下部組織構成員だったことから、組同士の抗争が疑われたが、
決定的な証拠が出ず、捜査は膠着状態に。
そんななか、玲子たちは、上層部から奇妙な指示を受ける。
捜査線上に「柳井健斗」という名前が浮かんでも、決して追及してはならない、というのだった。
幾重にも隠蔽され、複雑に絡まった事件を解決する為
上層部の意に反して柳井の住むアパートに一人張り込み捜査に従事する姫川が出会った牧田という長身のやくざの男に何故か引かれる。
単独捜査やヤクザ者に刑事か惚れるとういう設定はチョットリアル感に欠けるが
心の葛藤部分や展開の面白さに一気読みできた。

2009年11月 光文社刊


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