読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
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今野敏著「烈日 東京湾臨海署安積班」

2010-11-10 | 今野敏
お台場をはじめとする湾岸地域を管轄する警視庁東京湾臨海警察署を舞台に、安積警部補率いる刑事課強行犯係安積班の活躍を描く安積班シリーズの今回は連作短編の警察小説。
新しく庁舎が建てられた東京湾臨海署の刑事課に新たな刑事水野真帆という女性が配属された。
鑑識課出身で、歪に膨張した水死体にも怯むことのない水野。
チームワーク抜群の安積班に新顔の女性刑事はいかにして溶け込み班の一員として活躍することができるのか・・・「新顔」。
「海南風」「開花予想」「逃げ水」「白露」「凩」「烈日」「厳冬」
タイトルの烈日は「秋霜烈日というのは、 -草木を枯らすほどの厳しい気候のことで、刑罰を与えることの厳しいことのたとえとして使われる」(146P)
24節季の言葉を使ったタイトルが多いようだが四季の風景や匂いの情景描写を織り込み
このシリーズ益々快調だ。
このシリーズでは安積と同期でなにかと協力的な交通機動隊の速水小隊長が好きだ。
「厳冬」珍しく風邪を引いた安積班長の心理と班員達の心使いや思いやりに泣けた。
短編で読みやすい。
2010年9月角川春樹事務所刊


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