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映画「第9地区」 

2010-04-12 | 映画
米・南ア・ニュージーランド合作映画。原題「 District 9」
ニール・ブロムカンプ 監督 作品(南ア出身カナダ在住)
製作費が3千万ドルという低予算でありながら全米で大ヒット。
出演俳優はほとんど無名で、主演のシャールト・コプリーは監督の高校時代の友人だとか、ドキュメンタリー・タッチの語りで展開されるSF映画。
南アのヨハネスブルク上空で難破したUFOから大勢の異性人が発見され、宇宙船に乗っていた異性人であるエビたちは地上に移り、隔離地区である第9地区で難民としてキャンプに収容される。
暫くは難民として地球人と共存していた。
しかし28年間経ち180万人達した彼らと人間の争いが絶えないため、管理・監視していたMNUと呼ばれる多国籍企業組織によって砂漠地帯に強制移住させることになる。
その責任者に任命されたヴィカス(シャルト・コプリー)は、説得任務の途中キャンプ内で謎の液体を浴び、肉体が徐々にエイリアン化していく。
エイリアンの遺伝子が発現したために身柄を拘束されたヴィカスは、味方に追われ敵に匿われるという状況で
今までの価値観が揺らぎ逡巡するも液体を取り戻すために知的なエイリアン・クリストファー親子と協力することに。
故障した巨大UFOに乗った異星からの招かれざる客、地球の美的基準からみれば醜悪な外見をした彼らを最初は人道的に援助していた地球人も、
地球のルールを守ろうとしないエイリアンに差別意識を持ち排斥の動きを見せ始める。
映画は価値観の違う者とのトラブルに対して、人間はどこまで寛容になれるかを問う展開。
不潔で野蛮で地球の道徳を無視する異性人たちの暮らしが面白い。
家畜の肉だけでなく猫缶が好物だったり、それを手に入れるために暴力沙汰も日常茶飯事、
そこにナイジェリア人ギャングが難民地区に入り込みMNUの傭兵部隊と三つ巴の戦いと話しのアイデアが独創的でした。
エビというよりもゴキブリに近い姿のエイリアンにとても仲良く慣れそうになかった映画でした。続編が出来そうな展開で終り期待できそう?


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