夏休み映画「THE TREE OF LIFE」監督テレンス・マリック作品 第64回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞作を見てきた。
冒頭、生命の営みというか奇麗なイマジネーション映像に続き
まるで家族ビデオを見ているような映画でした。
若い頃に弟に死なれたジャックは、仕事で成功し中年にさしかかった今も、子ども時代のトラウマに囚われていた。1950年代の米国、地方の中流家庭に生まれたジャックは、優しかった母(ジェシカ・チャステイン)、厳格だった父(ブラッド・ピット)、ふたりの弟と遊んだ日々は幸せだった。
数十年後、ビジネスマンとなったジャック(ショーン・ペン)の脳裏に幼少時代が浮かんでは消える。
世俗に染まるか神の恩寵を受けるか、ジャックの母は自らに問い、前者の典型である夫と暮らしながらも後者の生き方を選ぶ。彼女は魂の安らぎを得ようと全身で家族を大切にするが、夫は権力で妻子を支配しようとするばかりだった。母はそれも神の意志と疑わず、どんな運命も甘んじて受け入れる。そんな父母をジャックは瞳に刻み込み、人生は思い通りにならないものだと教えられていく。
「人は生きているのではなく生かされている」
全ての命のを未来に連綿と繋いでリレーして行くことが大事なのだと云いたかったのか?
頭で理解するというよりも心で感じる不思議な映画でした。
賛否は分かれる映画でしょう。見て判断してください。
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