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メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『海がきこえる』(2003)

2010-04-17 23:55:55 | 映画
『海がきこえる』(2003)
原作:氷室冴子 監督:望月智充
声優::飛田展男、坂本洋子、関俊彦、荒木香恵、緑川光、天野由梨 ほか
主題歌:♪海になれたら 坂本洋子

「日本テレビ開局40周年記念番組として1993年5月5日、テレビアニメとして日本テレビ系列で放映された。
 夕方4時から放映されたが、この時間帯では異例の視聴率17.4%を記録した。 」(ウィキ参照

失礼ながら今作はジブリ作品の中で1番影の薄い存在で、今回初見。なぜ観なかったのか。
たぶんジャケやらで、動物が出てくるファンタジーでもなく、わたしにはひっかからないゴールデンタイムのラブコメ風だと思ったから。
観た感想はやっぱり、いかにも’80年代風なファッション、セリフ、シチュエーション、オチだった。これは、これでありか。

story
杜崎は受験のために修学旅行を中止にされた理不尽さを職員室に訴えに行き、
全校生徒を前に「意見のある者は手を挙げて」と言われた時、挙げたのは杜崎と、松野だけ。
2人は一度もクラスがいっしょになったことはなかったが、それからずっと親友になった。
高校生活も終わるという3年の2学期に、家庭の事情で東京から転校してきた武藤里伽子。
松野は彼女がすごい美人だとゆって好きになったようだった。

修学旅行でハワイに行った際、里伽子が突然杜崎にお金を盗まれたから貸して欲しいと頼む。
でもそれは、離婚して別居した父親に会いに行くためのお金で、たった1人の友だち小浜を騙して行くつもりだったが、杜崎がいっしょに行くことに。
父を訪ねると、すでに浮気相手と同居していて、傷ついた里伽子は号泣。その晩杜崎はバスタブで寝た。

学校で2人が同じホテルに泊まったことが噂になり、松野にも慌てて弁解する。
学祭に一切参加せず、成績がいい里伽子はますますクラスで浮く存在となり、
女子に囲まれてケンカになっていたのを見ていて助けなかった杜崎を里伽子は平手打ち。
それを聞いた松野からもパンチを食らう。。


映像特典は、『座談会「あれから10年、僕らの青春」~ここからすべてが始まった!~』。
当時「若手製作スタッフ」だったスタッフが集まって、高知のロケ地を再び訪れ、当時を振り返るというもの。
ロケ地探索は、コアファンのオフ会みたいで途中飛ばしてしまったがw、裏話は面白かった。

スタッフは「テレビアニメで慣らしてからならともかく、いきなり長編はムリだ」といい、
鈴木敏夫さんは、「それはウソで、高畑さんも初のアニメ映画でディズニーを超えたと言われた。要は才能」と断言するし、
「正直、今作はジブリ史上最も予算の回収に長くかかった作品。だから続編が作れなかった。本当は宮さんと、若者と2本の路線でやっていきたかったんだけど」と告白。

あと「『耳をすませば』は、宮さんが今作を観て、オレならこう撮る!て撮ったもの。怒らせたということは、それだけ琴線に触れる作品だったということだ」って評価してるのも注目。

監督さんが本作がジブリ作品中でもっとも秀でていると思うのは「光と影のコントラスト」だそうだ。
言われて見てみれば、真夏のような日差しが照りつける道路と、大きな木の陰、建物の影がハッキリ分かれている。
「実写だとすべて余計なものまで映りこんじゃうけど、アニメはそれが省けるってゆう点で有利」みたいなこともゆってた。なるほど。



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