
■ますむら・ひろしの「ゴッホ型猫の目時計」(小学館)
幸い隣区の図書館には、マンガも“素晴らしい読み物”として認められているので、
ますむらさんで検索してヒットした本を片っ端から借りてみたv
今作は、別にシリーズの美術本というワケでもなく、
ゴッホに魅せられたますむらさんが、アタゴオルと合体させたなんとも贅沢な1冊。
原画、それも色彩がキョーレツなゴッホの絵画を載せるには、
相当お金も、気もつかったことだろう。さすが小学館。
著者によるあとがきにあるように、ますむらさんは、幼少からゴッホは苦手だったが、
様々なものの見方が変わってから、ゴッホのスゴさが分かったという。
世界中の美術館を回って原画を観て、
アビーロードなどの風景画をゴッホ風に描いてみたりして初めて、
彼の緻密な計算の部分と、大雑把さの混在した性格が見えてきたという。
その燃え上がるような意識のゆらめきを凝視していると、
たとえこの手のひらサイズの本でもクラクラしてくるから凄まじい。

【著者あとがきメモ】
「ゴッホの手紙」を読み、何度も作品を眺めていると、
百年もたったのにゴッホの絵具たちが画布の上でまだうごめいているのに気づく。
あの絵具たちはいまだに乾いていないのだ。
なぜ乾かないのか。
それはたぶん、世界がいつも乾いていることに歯軋りしているからなんだ。
幸い隣区の図書館には、マンガも“素晴らしい読み物”として認められているので、
ますむらさんで検索してヒットした本を片っ端から借りてみたv
今作は、別にシリーズの美術本というワケでもなく、
ゴッホに魅せられたますむらさんが、アタゴオルと合体させたなんとも贅沢な1冊。
原画、それも色彩がキョーレツなゴッホの絵画を載せるには、
相当お金も、気もつかったことだろう。さすが小学館。
著者によるあとがきにあるように、ますむらさんは、幼少からゴッホは苦手だったが、
様々なものの見方が変わってから、ゴッホのスゴさが分かったという。
世界中の美術館を回って原画を観て、
アビーロードなどの風景画をゴッホ風に描いてみたりして初めて、
彼の緻密な計算の部分と、大雑把さの混在した性格が見えてきたという。
その燃え上がるような意識のゆらめきを凝視していると、
たとえこの手のひらサイズの本でもクラクラしてくるから凄まじい。



【著者あとがきメモ】
「ゴッホの手紙」を読み、何度も作品を眺めていると、
百年もたったのにゴッホの絵具たちが画布の上でまだうごめいているのに気づく。
あの絵具たちはいまだに乾いていないのだ。
なぜ乾かないのか。
それはたぶん、世界がいつも乾いていることに歯軋りしているからなんだ。