メランコリア

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特別編 奈良・美仏の都へ 聖林寺“十一面観音像” ほか

2017-08-24 12:00:14 | アート&イベント
特別編 奈良・美仏の都へ 聖林寺“十一面観音像”

<訪ねた場所>



聖林寺(奈良県桜井市)
入江泰吉記念奈良市写真美術館(奈良県奈良市)

桜井市は、初めて仏教が伝わったとされる地

電車に乗って「古墳だ!」とすかさず指をさす井浦さんw

 

駅をおりると、高齢者の団体に「日美!」と声をかけられて
井浦:日美です ありがとうございます

 


「聖林寺」

 

住職さんが女性ってなんかイイねv



「国宝 十一面観音菩薩立像」
“木心乾漆”という手法 仏像好きの井浦さんも初見

 

 

8C後半に造られた 高さ2m10cm
8C後半の奈良は、権力者の争いが絶えず(てか、いつの時代も絶えないが
飢饉が続き、疫病も流行したため、災いを退けるために国をあげて造られた

住職さん:
観音菩薩は“慈悲”の仏様
天災等は、これまで人間がやってきたことへの報復みたいな思想もあったのではないか
仏様にしっかり謝らなければという強い思いがあったと思う

信仰心と美術の融合は日本の奇跡だと思います


「入江泰吉記念奈良市写真美術館」
井浦さんは、奈良市に来ると必ず訪れる美術館

 

入江泰吉



若い頃は大阪で広告写真を撮っていた(この写真の背景にいるのは・・・土偶?!
奈良に目覚めたのは、40歳を過ぎてから きっかけは古い仏像



 


大阪の空爆
昭和20年3月 アメリカは大阪を空爆し、市街地を焼き尽くした

 

入江は、故郷の奈良へ妻と引き揚げた
終戦時、アメリカ軍が奈良の仏像を持ち去ろうとしていると聞き
その前にせめて写真に記録しなければと思った

噂がデマと分かった後も繰り返し寺を訪ねて
以来、半世紀、仏像を撮り続けた

 




入江泰吉さんの弟子・山口さん:


一切合財失った時、法隆寺の五重塔と伽藍が見えて
近づくにつれて、よくぞ残ったと号泣した
それから奈良を撮ろうという気持ちが強くなったと言っていた

(アメリカ軍が文化財はさすがに狙わなかったせいでは?

撮れば撮るほど奈良の魅力から逃れられなくなった
入江自身、心身共に癒されたのだと思う

 



特別編 井浦新 異形探訪“天狗(てんぐ)編”@アートシーン



<訪ねた場所>

高住神社(福岡県田川郡添田町)
※番組で紹介した天狗面は、通常は非公開です

求菩提山(くぼてさん)・求菩提資料館(福岡県豊前市)


●福岡県と大分県にまたがる「英彦山」に貴重な天狗の面がある

 

 


●井浦さんの実家・日野市に近い高尾山にある「薬山院」にも天狗がある

 

井浦:
子どもの頃から天狗さまの顔を怖いと思ったことがない 安心してしまう
自分のルーツにもつながっているから、見て見ぬフリが出来ない


求菩提山

 

「烏天狗」
天狗の鼻はなぜ長い? 長くない天狗もいるのね




「求菩提資料館」



 

山伏たちが信仰していたのが天狗
(山伏は甘草などの薬草の知識も豊富なんだ

井浦:
科学の知識も必要だし 文系・理系・体育会系が揃うとどうなるか?


「八天狗像」




 

850段の石段をのぼると、山伏がこもった修行場「大日窟」がある



険しい岩場で飲まず、食わず、寝ずの修行をする
天狗とは、そんな過酷な修行をした人間の姿か?

井浦:
人間をそこまで進化させる自然がスゴイなと思う

 


8Kでよみがえる「原爆の絵」@広島平和記念資料館











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