■考える絵本5『悪』(大月書店)
石坂啓/作
「100%いい人も、100%悪い人もたぶんいません。
いいことと悪いことの差もはっきりわかることばかりではないような気がします」
▼あらすじ
猫のタマオは、ある日、悪い顔でちょっとカッコいいお面を拾った。
それをつけると、普段は叱られるから我慢しているようなイタズラやイジワルもできちゃうけど、
それによって友だちは怖がって逃げてしまい、いつしか悪のお面はとれなくなってしまう。
焦って家に戻ると、いつもの自分がいた。自分が2人
混乱して泣いていたら、お母さんが「どちらもウチの子なら一緒にいればいいじゃない」と言ってくれる。
それから2人は一緒に暮らしている。
「だってどっちもボクなんだもん」
さすがマンガ家さんだけあって絵が可愛くて親しみやすく、ストーリーも簡潔で分かりやすい。
1人1人の中に善と悪があることも、これなら子どもにも理解できるだろう。
あとがきに石坂さんは、絶対悪があるとするなら、それは「戦争」にほかならないと言っている。納得。
石坂さんは、実際おウチで可愛いにゃんこを飼っているのね
石坂啓/作
「100%いい人も、100%悪い人もたぶんいません。
いいことと悪いことの差もはっきりわかることばかりではないような気がします」
▼あらすじ
猫のタマオは、ある日、悪い顔でちょっとカッコいいお面を拾った。
それをつけると、普段は叱られるから我慢しているようなイタズラやイジワルもできちゃうけど、
それによって友だちは怖がって逃げてしまい、いつしか悪のお面はとれなくなってしまう。
焦って家に戻ると、いつもの自分がいた。自分が2人
混乱して泣いていたら、お母さんが「どちらもウチの子なら一緒にいればいいじゃない」と言ってくれる。
それから2人は一緒に暮らしている。
「だってどっちもボクなんだもん」
さすがマンガ家さんだけあって絵が可愛くて親しみやすく、ストーリーも簡潔で分かりやすい。
1人1人の中に善と悪があることも、これなら子どもにも理解できるだろう。
あとがきに石坂さんは、絶対悪があるとするなら、それは「戦争」にほかならないと言っている。納得。
石坂さんは、実際おウチで可愛いにゃんこを飼っているのね