
1991年 初版 1992年 第2刷
訳/各務三郎 挿絵/安藤由紀
これだけ有名な作家なのになのに
これまで一度も読んでなかったのがフシギなくらい
名探偵ポワロはテレビドラマで見たことがあって
でっぷり太ったおじさんキャラがあまり好きじゃなかったことを思い出した
「小さな灰色の脳細胞が・・・」てフレーズが口ぐせなのか
ホームズより人間臭くて、クリスティのユーモアで時々笑えるのがイイ
なんとなくフランス人かと思っていたら、ベルギー人だった
それにホームズと同じロンドンに住んでる/驚
時代が違うのか?
こんなに有名な探偵が2人もいたら、人気が二分しちゃうよね
翻訳と最後に解説文を書いているのは
ホームズシリーズと同じ各務三郎さん
「アガサ・クリスティー探偵名作集」は全10巻
中でも私の好きなエジプトが舞台の作品を選んだら
ちょうど1巻目だった
とても読みやすいのは、児童書用に翻訳されているのだろうか?
アガサ・クリスティー:
ミステリーの女王と呼ばれたイギリス作家
小さい頃から空想が好きだった
作家になったのは結婚後
最初の作品はポワロ探偵が登場する『スタイルズ荘の謎』
代表作は『そして誰もいなくなった』『アクロイド殺人事件』『オリエント急行の殺人』など
(映画で観たことがあるな

■アガサ・クリスティー 作品と解説/各務三郎
エルキュール・ポワロはベルギー警察の刑事
小柄(164cm)で、緑色の目、ポマードで固めた口ひげ
“イギリス人が人生でもとも愛しているのはユーモアとペット”
だからポワロは愛される
助手ヘースティングス大尉は事件簿を書きとめている
2人はロンドンのファーラウェー街のアパートで共同生活
後にヘースティングスは結婚してアルゼンチンで農場経営
時々帰国して、ホワイトヘヴンマンションに引っ越したポワロを手伝う
クリスティーもホームズの影響を強く受けている
■作品解説
「メンハーラ王の呪い」
1922年 イギリスの考古学者ハワード・カーターらが
少年王ツタンカーメンの墓を発見してから次々と死人が出た事件がある
【内容抜粋メモ】
■メンハーラ王の呪い

カイロでメンハーラ王の墓が発掘され、次々と死人が出る
心臓発作、敗血症、自殺、、、
亡き考古学者の妻がポワロに事件を調べてほしいと依頼する
息子が父の調査にすっかりハマり
仕事をやり遂げようとしているため心配で仕方ない
超自然現象についてどう思うかと聞かれて
ポワロ:迷信が持つ力を信じています それはこの世でもっとも強いもの
と答えて、ヘースティングスを驚かせるが
超自然を信じるというより、それを信じる人々のことを言ってるのでは?
資金を出したのはブライブナー氏
甥ルパートと仲が悪く、財産は一銭も渡さないとケンカしていた
ほかにも大英博物館、メトロポリタン美術館の関係者や
アメリカ人秘書、エームズ医師、現地の召使ハッサン
現地を調査するために船に乗ってエジプトに行くポワロら
旅行が嫌いで清潔症のポワロは我慢ならず愚痴ばかりでイライラしどおし
ラクダに乗せられるとキレてロバに乗り換えるw

現地に着くと、今度は秘書が破傷風で亡くなっている
皆に事情聴取していると、アヌビス神の格好をした影が通る

テントに帰り、ポワロお気に入りのカモミールティーを飲むと急に苦しみだす
エームズ医師は脳溢血かもしれないと言うが
実はポワロが飲んでいないと明かすと毒を飲んで自死
エームズ医師はルパートの古い友人で
昔、ルパートは酔って自分の全財産を譲ると遺書を書いた
その後、ルパートにハンセン病だと告げて、ショックで自死させる
ブライブナーは遺書を残さなかったため
ルパートに継がれ、エームズ医師に入るという算段
ポワロ:
動機のない死が複数あれば、迷信話をいっそうかきたてることになる
殺人犯は一度うまくいくと、もう一度やりたい欲望にかられるものだ
■首飾り盗難事件
ヘースティングスはポワロをブライトンへの旅行に誘う
グランド・メトロポリタン・ホテルには豪奢な人々が集う

中でも宝石大好きで飾りたてたオパルセン夫人は
自慢の真珠の首飾りを見せてあげようとして部屋に戻り
盗まれているのを知り、ポワロに出会ったのは運命だと依頼

首飾りは宝石箱に入れて、カギは夫人が首にかけている
怪しまれたのはホテルのメイドと小間使いのセレスティーヌ
2人は互いに罪をなすりつけ、婦人警官によって身体検査されたが何も出ず
盗むチャンスがあるとするなら、セレスティーヌが2度部屋をあけた時だけ
警部がセレスティーヌの部屋から発見した首飾りは模造品だが
夫人にショックを与えないためにふせて証拠品として預かるポワロ
隣りの部屋と続いているため、開けてもらうとホコリだらけ
引き出しに家具職人がよく使うチャコがついていたのに気づく
ホテルのメイドとボーイに
こんなカードに見覚えはないかと聞いて指紋をとる
問い合わせると、手配中の悪名高い宝石泥棒と分かる
決定的証拠はホコリの机についた宝石箱の跡
セレスティーヌが部屋をあけた隙にメイドが盗み、ボーイに渡した
■チョコレートの箱
ホットチョコレートをすすりながら
ポワロ:まったく素晴らしい人生だ! と満足気

ヘースティングス:これまで一度も失敗はなかったのか?
一度だけあるから事件簿に加えてくれと語り出すポワロ
代議士ポール・デルラールは持参金つきの女性と結婚
妻は階段から落ちて死んだ
その後、デルラールも心臓麻痺で死ぬ
デルラールを密かに想っていたヴィルジニー・メナールは
あれは自然死じゃないから調べて欲しいと依頼
すぐさま毒殺の線を考えて調査するポワロだが
いくら調べても証拠が出てこないし、手がかり1つない
デルラールは大の甘党で机にはいつもチョコレートの箱があった
いつも夕飯後に食べるという
フタと箱の色が違うことにひっかかる
当日、サン・アラール氏と口論していた
理由は反カトリックのデルラールと宗教上で敵対したため
薬局に行くと、「劇薬じゃなくても命とりになるものはたくさんある」と医師
狭心症のジョン・ウィルスンにトリニトリン錠を出したことが分かる
アラールの家を探すと戸棚からその薬瓶が出てきて興奮するポワロ

すると、依頼人のメナードから捜査をやめてくれと頼まれる
ポワロ:
いい犬ほど、いったん嗅ぎつけたら止めろと言っても聞かない
私はとてもいい犬なんです
デルラールの母から呼び出されて、息子を殺したのは私だと自白
息子が教会を迫害したこと、妻を殺したところを見たこと
ヴィルジニーが愛してしまったことから
ウィルスンのクスリをチョコレートに詰めて殺した
ポワロ:事件は片付いた 私の調査は失敗に終わったのです!
目が悪い母、チョコレートの箱の色が違うことなどを結びつけなかった
当時の自分を恥じて
ポワロ:私がうぬぼれることがあったら、チョコレートの箱と言ってくれ
ホームズと同じセリフ!
そして言ったそばから
ポワロ:今じゃヨーロッパ一の頭脳のエルキュール・ポワロだ!
ヘースティングスが「チョコレートの箱」とつぶやいても聞こえてないw
ヘースティングスのことをたまに「モナミ(君)」と呼ぶのもクセ
訳/各務三郎 挿絵/安藤由紀
これだけ有名な作家なのになのに
これまで一度も読んでなかったのがフシギなくらい
名探偵ポワロはテレビドラマで見たことがあって
でっぷり太ったおじさんキャラがあまり好きじゃなかったことを思い出した
「小さな灰色の脳細胞が・・・」てフレーズが口ぐせなのか
ホームズより人間臭くて、クリスティのユーモアで時々笑えるのがイイ
なんとなくフランス人かと思っていたら、ベルギー人だった
それにホームズと同じロンドンに住んでる/驚
時代が違うのか?
こんなに有名な探偵が2人もいたら、人気が二分しちゃうよね
翻訳と最後に解説文を書いているのは
ホームズシリーズと同じ各務三郎さん
「アガサ・クリスティー探偵名作集」は全10巻
中でも私の好きなエジプトが舞台の作品を選んだら
ちょうど1巻目だった
とても読みやすいのは、児童書用に翻訳されているのだろうか?
アガサ・クリスティー:
ミステリーの女王と呼ばれたイギリス作家
小さい頃から空想が好きだった
作家になったのは結婚後
最初の作品はポワロ探偵が登場する『スタイルズ荘の謎』
代表作は『そして誰もいなくなった』『アクロイド殺人事件』『オリエント急行の殺人』など
(映画で観たことがあるな

■アガサ・クリスティー 作品と解説/各務三郎
エルキュール・ポワロはベルギー警察の刑事
小柄(164cm)で、緑色の目、ポマードで固めた口ひげ
“イギリス人が人生でもとも愛しているのはユーモアとペット”
だからポワロは愛される
助手ヘースティングス大尉は事件簿を書きとめている
2人はロンドンのファーラウェー街のアパートで共同生活
後にヘースティングスは結婚してアルゼンチンで農場経営
時々帰国して、ホワイトヘヴンマンションに引っ越したポワロを手伝う
クリスティーもホームズの影響を強く受けている
■作品解説
「メンハーラ王の呪い」
1922年 イギリスの考古学者ハワード・カーターらが
少年王ツタンカーメンの墓を発見してから次々と死人が出た事件がある
【内容抜粋メモ】
■メンハーラ王の呪い

カイロでメンハーラ王の墓が発掘され、次々と死人が出る
心臓発作、敗血症、自殺、、、
亡き考古学者の妻がポワロに事件を調べてほしいと依頼する
息子が父の調査にすっかりハマり
仕事をやり遂げようとしているため心配で仕方ない
超自然現象についてどう思うかと聞かれて
ポワロ:迷信が持つ力を信じています それはこの世でもっとも強いもの
と答えて、ヘースティングスを驚かせるが
超自然を信じるというより、それを信じる人々のことを言ってるのでは?
資金を出したのはブライブナー氏
甥ルパートと仲が悪く、財産は一銭も渡さないとケンカしていた
ほかにも大英博物館、メトロポリタン美術館の関係者や
アメリカ人秘書、エームズ医師、現地の召使ハッサン
現地を調査するために船に乗ってエジプトに行くポワロら
旅行が嫌いで清潔症のポワロは我慢ならず愚痴ばかりでイライラしどおし
ラクダに乗せられるとキレてロバに乗り換えるw

現地に着くと、今度は秘書が破傷風で亡くなっている
皆に事情聴取していると、アヌビス神の格好をした影が通る

テントに帰り、ポワロお気に入りのカモミールティーを飲むと急に苦しみだす
エームズ医師は脳溢血かもしれないと言うが
実はポワロが飲んでいないと明かすと毒を飲んで自死
エームズ医師はルパートの古い友人で
昔、ルパートは酔って自分の全財産を譲ると遺書を書いた
その後、ルパートにハンセン病だと告げて、ショックで自死させる
ブライブナーは遺書を残さなかったため
ルパートに継がれ、エームズ医師に入るという算段
ポワロ:
動機のない死が複数あれば、迷信話をいっそうかきたてることになる
殺人犯は一度うまくいくと、もう一度やりたい欲望にかられるものだ
■首飾り盗難事件
ヘースティングスはポワロをブライトンへの旅行に誘う
グランド・メトロポリタン・ホテルには豪奢な人々が集う

中でも宝石大好きで飾りたてたオパルセン夫人は
自慢の真珠の首飾りを見せてあげようとして部屋に戻り
盗まれているのを知り、ポワロに出会ったのは運命だと依頼

首飾りは宝石箱に入れて、カギは夫人が首にかけている
怪しまれたのはホテルのメイドと小間使いのセレスティーヌ
2人は互いに罪をなすりつけ、婦人警官によって身体検査されたが何も出ず
盗むチャンスがあるとするなら、セレスティーヌが2度部屋をあけた時だけ
警部がセレスティーヌの部屋から発見した首飾りは模造品だが
夫人にショックを与えないためにふせて証拠品として預かるポワロ
隣りの部屋と続いているため、開けてもらうとホコリだらけ
引き出しに家具職人がよく使うチャコがついていたのに気づく
ホテルのメイドとボーイに
こんなカードに見覚えはないかと聞いて指紋をとる
問い合わせると、手配中の悪名高い宝石泥棒と分かる
決定的証拠はホコリの机についた宝石箱の跡
セレスティーヌが部屋をあけた隙にメイドが盗み、ボーイに渡した
■チョコレートの箱
ホットチョコレートをすすりながら
ポワロ:まったく素晴らしい人生だ! と満足気

ヘースティングス:これまで一度も失敗はなかったのか?
一度だけあるから事件簿に加えてくれと語り出すポワロ
代議士ポール・デルラールは持参金つきの女性と結婚
妻は階段から落ちて死んだ
その後、デルラールも心臓麻痺で死ぬ
デルラールを密かに想っていたヴィルジニー・メナールは
あれは自然死じゃないから調べて欲しいと依頼
すぐさま毒殺の線を考えて調査するポワロだが
いくら調べても証拠が出てこないし、手がかり1つない
デルラールは大の甘党で机にはいつもチョコレートの箱があった
いつも夕飯後に食べるという
フタと箱の色が違うことにひっかかる
当日、サン・アラール氏と口論していた
理由は反カトリックのデルラールと宗教上で敵対したため
薬局に行くと、「劇薬じゃなくても命とりになるものはたくさんある」と医師
狭心症のジョン・ウィルスンにトリニトリン錠を出したことが分かる
アラールの家を探すと戸棚からその薬瓶が出てきて興奮するポワロ

すると、依頼人のメナードから捜査をやめてくれと頼まれる
ポワロ:
いい犬ほど、いったん嗅ぎつけたら止めろと言っても聞かない
私はとてもいい犬なんです
デルラールの母から呼び出されて、息子を殺したのは私だと自白
息子が教会を迫害したこと、妻を殺したところを見たこと
ヴィルジニーが愛してしまったことから
ウィルスンのクスリをチョコレートに詰めて殺した
ポワロ:事件は片付いた 私の調査は失敗に終わったのです!
目が悪い母、チョコレートの箱の色が違うことなどを結びつけなかった
当時の自分を恥じて
ポワロ:私がうぬぼれることがあったら、チョコレートの箱と言ってくれ
ホームズと同じセリフ!
そして言ったそばから
ポワロ:今じゃヨーロッパ一の頭脳のエルキュール・ポワロだ!
ヘースティングスが「チョコレートの箱」とつぶやいても聞こえてないw
ヘースティングスのことをたまに「モナミ(君)」と呼ぶのもクセ