■絵本ジョン・レノンセンス(晶文社)
ジョン・レノン/著 片岡義男・加藤直/訳
1975年初版。ジョンの小噺?とともに、フシギなかたちのニンゲンたちのイラストも面白い。
あとがきにもある通り、そもそも韻で遊ぶ英語を訳すのは相当難しいのに加えて、
ジョンならではの言葉遊び~その音に似た別の言葉や造語~を訳したのだからスゴイ!
さすがに訳せないものは、元の言葉を推測して訳したそうな。翻訳のセンスも問われる1冊。
【内容抜粋メモ】

「さびしくひとりですわってた」
木の下にひとりさびしくぼくはすわっていた。
つつましく太っていて小さい。
小さな女性がぼくにうたってくれている。
どこにも彼女の姿は見えなかった。
「どこにいるんですか、出てきてくださいよ、なにがなんだかよくわからないですよ」
とぼくはぽとんとすっきり叫んでみた。
(女性だと思っていたのは、ちいさな豚
で、“ぼく”がくすくす笑うと、飛んでいってしまった)

「忘れじのアーノルド」
かくしてぼくたちは終わりがくるまで大きくなっていく
ハンプティ・ダンプティ・バンプリー
ハリー・ライムの息子さん

【片岡義男さんによるあとがきメモ】
・・・(中略)口に出して言うときの音の変化なのだ。
新造語になれば、口にしたときの音や見た目のかたちが面白い。
近似音を持ったべつな意味の言葉になれば、その音へと変化していくまでのもてあそびの過程が推測できて面白いし、
意味をなさない文脈のなかでその言葉の意味が妙に皮肉だったり新鮮だったりすることすらある。
ビートルズの巡回公演のつれづれ、食堂のナプキンやホテルの部屋の便せんなどに
そのときどき思いつくままに書きとめたものの集積が本書となった、という話をどこかで読んだことがある。
ほか著作
『ア・スパニアート・イン・ザ・ワークス』
ジョン・レノン/著 片岡義男・加藤直/訳
1975年初版。ジョンの小噺?とともに、フシギなかたちのニンゲンたちのイラストも面白い。
あとがきにもある通り、そもそも韻で遊ぶ英語を訳すのは相当難しいのに加えて、
ジョンならではの言葉遊び~その音に似た別の言葉や造語~を訳したのだからスゴイ!
さすがに訳せないものは、元の言葉を推測して訳したそうな。翻訳のセンスも問われる1冊。
【内容抜粋メモ】

「さびしくひとりですわってた」
木の下にひとりさびしくぼくはすわっていた。
つつましく太っていて小さい。
小さな女性がぼくにうたってくれている。
どこにも彼女の姿は見えなかった。
「どこにいるんですか、出てきてくださいよ、なにがなんだかよくわからないですよ」
とぼくはぽとんとすっきり叫んでみた。
(女性だと思っていたのは、ちいさな豚


「忘れじのアーノルド」
かくしてぼくたちは終わりがくるまで大きくなっていく
ハンプティ・ダンプティ・バンプリー
ハリー・ライムの息子さん

【片岡義男さんによるあとがきメモ】
・・・(中略)口に出して言うときの音の変化なのだ。
新造語になれば、口にしたときの音や見た目のかたちが面白い。
近似音を持ったべつな意味の言葉になれば、その音へと変化していくまでのもてあそびの過程が推測できて面白いし、
意味をなさない文脈のなかでその言葉の意味が妙に皮肉だったり新鮮だったりすることすらある。
ビートルズの巡回公演のつれづれ、食堂のナプキンやホテルの部屋の便せんなどに
そのときどき思いつくままに書きとめたものの集積が本書となった、という話をどこかで読んだことがある。
ほか著作
『ア・スパニアート・イン・ザ・ワークス』