わたしたちは
穏やかな夢をかじりながら
地下で暮らしている
全力で走り
洞穴からのぞく
わずかな陽の光を横目に
猛烈に地下を移動する
いきものである
ときどき寄ってくる
こどもや老人が
わたしの手や足にからみついて
歩くたびにズルズルと
ひきずらなければならない
けれども
すこうしもれて差し込む
ゆったりとしてあたたかな
陽の光を横目に
わたしたちは
地下で一生を過ごす
いきものである
1991.4.23記
穏やかな夢をかじりながら
地下で暮らしている
全力で走り
洞穴からのぞく
わずかな陽の光を横目に
猛烈に地下を移動する
いきものである
ときどき寄ってくる
こどもや老人が
わたしの手や足にからみついて
歩くたびにズルズルと
ひきずらなければならない
けれども
すこうしもれて差し込む
ゆったりとしてあたたかな
陽の光を横目に
わたしたちは
地下で一生を過ごす
いきものである
1991.4.23記