「日々これせっせとお薬作り」 -製薬会社新米研究員SIUの日常-

新薬の研究に営む毎日・・・のはず。製薬会社研究職の日常をつたない文章でつづります。

ノー実験デー

2004年12月22日 | 製薬会社な実験生活
いま血中ペプチドの測定をやっているのですが
KITを使うとOver Nihgtで反応させなければならないのです。
したがって、今日夕方仕掛けて明日測定しようと思っていたら・・・
明日休みでした、アホだオレ。
結局仕掛けませんでした、週明けですな。

というわけで、今日はデスクワークばっかり(^^)
いろいろ調べているうちに自分の中で抗肥満が盛り上がって
抗肥満薬のアイディアを考えてみました
自分の担当領域でもないのに(笑)
ものすごい、つぎはぎだらけの仮説を立てて・・・

だって高血圧はARB*、高脂血症はStatin*
糖尿病はPPAR agonist*があるのに
肥満だけはSibutramineとかOrlistatくらいですよね
使いにくいらしいですし(お医者さんではないので
どのくらい使いづらいかはよくわかりませんが・・・)
今出たら、すごいことになるだろうなぁ。
いろいろPheseに乗ってるようですが、どれが生き残るのでしょうか?
全滅ってこともあるな。

まあ肥満は生活習慣病っていうことで
大きくいえば自分の担当領域です。
あ、ちなみにいま測っているのは
いわゆる肥満関連ペプチドではないです。

アイディアが本当だったら
たぶんまだどこも手をつけてないんだけど
あまりに証拠が無さ過ぎるなぁ。
どんな実験で実証すればいいのかもノーアイディア
週明けにPubmedで関係するPaperを調べます。
まあ、たぶんはずれなのでそんなあせらなくともね。
ゆっくりやりますよ。
明日は休みだ!!!

補足*
ARB*
バンドの名前でもなければ
荒川ラップブラザーズでもない
(↑伊集院光と久保コージが昔、組んでいたユニット)
AngiotensinII Receptor Blockerの略
降圧剤
血圧の調節に重要な働きを示す、
Renin-Angiotensin系の受容体である
AT1受容体をブロックすることにより
降圧作用を示す。
パーシャルアゴニストだのインバースアゴニストだの
ただのアゴニストじゃないぜ、ってのが最近の流行のようで・・・
具体的な化合物名はカンデサルタンやらロサルタン
バルサルタンにイルベサルタン、オルメサルタンなどなど・・・
みんな「サルタン」が付くのに
HMG-CoA還元酵素阻害剤の「スタチン」
ように、薬の総称として「サルタン」とは言わない。
マヌケだからか?

Statin*
抗高脂血症
HMG-CoA還元酵素阻害剤の総称
コレステロール生成の律速酵素である
HMG-CoA還元酵素阻害剤を阻害することにより
薬効を示す(そのまんまだな・・・)
具体的には
Simvastatin (リポバス)
Pravastatin (メバロチン)
Fluvastatin (ローコール)
などがあり、みんな化合物名の語尾に
「Statin(スタチン)」が付く

PPAR agonist*
糖尿病治療薬
Nuclear receptorである
PPARの作動薬
(PPAR=peroxisome proliferator
-activated receptor)
薬効とうはあとで書きます


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