「日々これせっせとお薬作り」 -製薬会社新米研究員SIUの日常-

新薬の研究に営む毎日・・・のはず。製薬会社研究職の日常をつたない文章でつづります。

古い友

2008年01月31日 | 非製薬ネタ
数年前に無くなった友人が夢に出てきた、命日よりまだ前なのに。
まあワタシもキチンと命日を覚えてないので、勝手に命日を作成して(笑)
その日になったら一応心の中でお祈りする。
彼があわてんぼうのサンタクロースよろしく早く来たとしても
お互い様と言うか、まぁ気が合うということだろう。

彼が死んだ日に、SIUは実家を遠く離れ、しがない大学院生をやっていた
金もなく、暇も無く、明日辞めよう、明日辞めようとそれだけを思っていた。
毎年実家に帰ったとき、盆と正月には彼に必ず会って夜通し話した。
バカなことばっかりやってた、少し悪いこともやった。

友達が彼が死んだと電話をくれた、その時SIUは
研究室から唯一逃避できると言っても良い、夕ご飯からの帰りだった。
少し豪勢な外食をしてチャリで帰る道すがらその報告を聞いて
ワタシは泣きました。でも「実験予定が詰まっているから
明日には実家に戻れない、明後日なら怒られるのを
覚悟すれば何とかなる」とくだらないことを考えたことを
なぜかはっきり覚えている。

昨日見た、夢の内容はたわいも無いこと。
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彼はコタツに入って年賀状を書いている。
この一月の終わりに年賀状?と思いながらも
ルーズな彼らしいとも思い(なんせ夢ですから_笑)
SIUは「終わりそう?」と聞いた。
彼は「んー」と少し複雑そうな顔をして頷いた。
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SIUは『なんで複雑そうな顔をしているのかな?』と
思いながらも、言葉にならないわだかまりを持つ。
しいて言えば『でも自分は知っている』というところかな
まあ、でも良くわからんのです。ただそれだけの夢。

季節外れの年賀状、もしくは届かない手紙。
別にユングさん・フロイトさんに聞かずとも
SIUの精神状態に、なんか意味があるのかもしれないし、
単純に脳みそのシナプスがおこした気まぐれとも思える。

ただ久しぶりに彼に会えて少し嬉しく、そして少し寂しかった。
それだけの事。明日からも普通に生きていこうと思う。

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