素振りブログ。

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ゾンビ三部作DVDを買おうと思ったんですが

2020年02月14日 04時15分32秒 | 日記
ロメロのじーさんのゾンビ三部作のDVDが欲しいな~と思い。
アマゾンで検索したんですが、高いっすね;
DVD、5000円オーバー。

30年以上前の映画なのに;

古い映画だから今なら安く新品で買えるかと思ったんですが、どうやら難しいらしい。
じーさんが惜しまれつつ亡くなったの3年前だから、まだ安くなるとかそんなん無いのかね。

三部作以外のロメロじーさんのゾンビ映画は全部持ってるんですが。

ランドオブザデッド、ダイアリーオブザデッド、サバイバルオブザデッド

……ちょっと調べたら、バイオの映画にも関わってるのか;
そっちは持ってないな;


ロメロのじーさんは私は大好きで。
最初の出会いは地元の散髪屋。

散髪屋のおじさんが、客の待ち時間用映画としてレーザーディスクで見せてくれたのよね。
小学生のときに。

今思うと虐待なんじゃないのかなと思うけど、観ましたよ。
死霊のえじき(原題:デイオブデッド)

ラストで生き残り人類が立て籠もっていた基地にゾンビがなだれ込み、自分の暴力をちらつかせてデカイ顔をしていた軍人チームが八つ裂きにされるシーンはその後1週間くらい夢に見たなぁ。

胴体を真っ二つにされるとか。

首を生きたまま引きちぎられて残った身体をウマウマされるとか。

夢で見てうなされた。


その後、大学生になってから、ゾンビ映画に興味を持ち、思い出の死霊のえじきをもう一度観てみようと思い、レンタルで借りて観たら

ハマった。
で、他のも全部観た。

ゾンビがメインの映画じゃ無いんだよな。
人間ドラマが面白いのよ。

軍人チームの横暴だとか。
研究者チームの学者の一人の浮世離れだとか。
このままいくといつかは物資が無くなるけど、今は王様気分に浸れるからとゾンビを駆除したデパートの商品で現実逃避しながら豪遊する主人公一行とか。
「俺は家族を守らねばならない」ということをお題目にして、自分勝手な行動を正当化するクソ白人親父だとか。
夜明けとともに助けに来た騎兵隊が、ゾンビ狩りを楽しそうに、鼻歌交じりに行うさまが何故かとてつもなく醜く見えるさまとか。

ゾンビはおまけというか、世界設定。
主人公じゃない。

無論、手は抜かないんですけどね。
人を喰うシーンの。

あと、作品毎に社会批判がねじ込まれているのよね。
死霊のえじきはちょっと解説できないのですが、一作目のナイトオブザリビングデッドはベトナム戦争。二作目のドーンオブザデッドは大量消費社会。
四作目のランドオブザデッドは中東問題、五作目ダイアリーオブザデッドはインターネット、最終作サバイバルオブザデッドは討論。
(特にダイアリーオブザデッドは皆に観てほしい内容。既存メディアとインターネットメディアの違い、特性、どう受け取っていくべきかが描かれている)

ロメロのじーさんはアメリカン左翼だったので、アメリカの抱える問題を批判的にゾンビで表現しているんです。
社会問題をゾンビに落とし込む手法は見事の一言。

とはいえ、アメリカ悪いアメリカ土下座しろって内容でも無い。
根底にアメリカへの愛がある。
愛があるから、良くないところを自覚し、良くなろうというそういうメッセージ。

……日本式左翼は好かんけど、こういう左翼は尊敬できるわ。
オススメです。(グロ耐性は要りますがね)