トリコ終わっちゃうのか……

トリコが次週で最終回だそうですね。

その前段階である今回は、先週で完成したトリコのフルコースを皆で味わう話になってましたが。
８年間トリコを読み続けて来た読者としては、嬉しい話になってましたな。

トリコと小松が美食屋と料理人として歩んできた道程を振り返る内容。

ガララワニ、オゾン草、センチュリースープ、フグ鯨。

あぁ、この食材のときだったっけ、とか。
この食材を食べると、こうなるんだよな、とか。

ガララワニなんか特に懐かしい。
最初の獲物。
はじまったばかり、この頃のトリコって単純明快で純粋で。
ずっとこういう話が続くと思っていた思い出。

「金や名声を欲しがる奴の気持ちは分からないが、腹が減って定食屋に駆け込む奴の気持ちは分かる」

確かこんなことを言ってたんだよな。最初。

まさか後の展開で、「裏のチャンネル」とか「食運」とか「グルメ細胞の悪魔」とか。
どんどん複雑になる小道具が出てきて、話についていくのが大変になっていくとは思いもしなかった。

いやま、好きな作品ではあり続けたんですけどね。

まぁ、小道具は複雑になっていったけど。
話のテーマは明快で、ブレなかったとは思います。

一緒にテーブルを囲むことの素晴らしさだとか。
食べ物をいただくことのありがたみだとか。
少年漫画として相応しい内容だったと。

女っ気があまりにも無さ過ぎたのが欠点といえば欠点だったとは思うんですが、好きな漫画でしたわ。
来週の最終回も期待しています。