原孝至の法学徒然草

司法試験予備校講師(弁護士)のブログです。

大学等の法律サークルの皆様へ

大学等で、講演・定期試験対策講義・ゼミの講師をおこなっています。
講演依頼につきましては、辰已法律研究所(kika19@tatsumi.co.jp)までお問合せください。
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■2016年度講演実績
・2016年04月20日 早稲田大学生協
・2016年05月08日 アジア法学生協会ジャパン学術交流会講演
・2016年10月18日 中央大学
・2016年11月11日 一橋大学
・2017年01月12日 慶應義塾大学

【2015】基礎講座(民法7)

2015-05-27 | 講義関連(講義関連・講義補足など)
今日は、抵当権の残りと、抵当権以外の担保物権について扱いました。 抵当権に基づく妨害排除請求権については、平成11年判例と平成17年判例の事案の違いをよく把握してください。 留置権は、「その物に関して生じた債権」の要件が重要です。造作買取請求の場合と建物買取請求の場合を比較して理解してください。それから、これは「物を渡せ」の訴訟で反論的(抗弁)に主張することになることを押さえてください。 先 . . . 本文を読む

【2015基礎講座】民法6&【2015答案力養成答練】民法4・商法1

2015-05-23 | 講義関連(講義関連・講義補足など)
【基礎講座】 今日は、ひたすら抵当権の話をしました。中でも物上代位の話しは1時間くらいしていたでしょうか。私の基礎講座でここまでスローペースで話をするのは例外的です。もちろん、これには理由があり、当然ながら、今後の学習に影響するからです。だからこそ、差押えや転付命令について、じっくりと説明しました。その意図を汲んでいただき、このあたりは、よく復習してください。なお、民法5の復習講義では相隣関係に . . . 本文を読む

【2015基礎講座】民法5

2015-05-20 | 講義関連(講義関連・講義補足など)
今日は、いきなり今年の司法試験の民法の問題の解説から始めました。基礎講座でありながら、です。でも、これまで散々お話ししてきた順序で整理して考えていけば、できるんですね。無権利の前主から取得した場合、動産なら192、不動産なら94�鵺類推なのです。意欲ある方は、答案も作成してみてください。 それに引き続き、即時取得のお話をしました。占有改定で即時取得しないのはなぜか?簡易の引渡し、指 . . . 本文を読む

【2015基礎講座】民法4&【2015答案力養成答練】民法3・4

2015-05-16 | 講義関連(講義関連・講義補足など)
【基礎講座】 今日は、時効の後半戦から物権変動まで。取得時効と消滅事項は、まず要件を押さえてください。所有の意思はどうやって判断するか、善意占有と悪意占有はいつ判断するのか、占有を併せて主張する場合はいかにして善意占有と悪意占有を判断するか、このあたりは、答えられるようにしてください。 物権については、まずは、物権的請求がなぜ認められるのか、相手方はだれになるべきか、平成6年判例を素材に押さえ . . . 本文を読む

【2015基礎講座】民法3

2015-05-13 | 講義関連(講義関連・講義補足など)
今日は、無権代理からスタート。無権代理行為は本人に効果帰属しないということをまず押さえてください。当然、その理屈も。そのうえで、無権代理人と契約してしまった相手方は、どういうふうに争っていくかを思い出してください。まず、有権代理構成でホンライ債務の履行を求めます。それがダメなら、無権代理構成で表見代理の成立を模索します。例外的に本人に効果帰属させようとするわけです。それもダメなら、無権代理人の責任 . . . 本文を読む

【2015答案力養成答練】添削実感(民法2)

2015-05-11 | 講義関連(講義関連・講義補足など)
【総論】 ・全体的に,不出来だった印象を受けた。答案のフォーマットがないからか,「自分なりの答案のスタイル」がまだまだ固まっていないとの印象を受けた。もっとも,これは本講座を通じて確立してもらえばいい。 ・事案の取り違い(誤解・誤読)が予想以上に多かった。ここは,各自が気を付けなければいけない。事案を取り違えては,絶対に合格答案は書けない。 ・添削の書き込み分量が多い人は,要注意。それだけ言 . . . 本文を読む

【2015基礎講座】民法1

2015-05-06 | 講義関連(講義関連・講義補足など)
連休最終日に、基礎講座は民法に突入。連休といっても、私にはあんまり関係ありませんでしたが。 さて、「民法は細切れ(単品で)に理解してもだめ」です。典型的に想定される事案に対して、どういう主張ができるのか、そういう視点を持っていないと実戦的な対応力が養われません。ですので、一般的な基礎・入門講座ではおよそやらない事を初回からやっております。基本事例1は、よく復習をしてください。未成年者の売買が取り . . . 本文を読む

【2015答案力養成答練】添削実感(民法1)

2015-05-04 | 講義関連(講義関連・講義補足など)
【総論】 ・ナンバリングの問題点は,前回の添削実感でも紹介した通り。公文書のかたちに倣うべき。 ・答案は,私見を述べるものであって,判例や学説の紹介ではない。「判例(学説)は,~~との立場をとる。本件では~~。」ではいけない。自身はどういう立場をとるのかを明らかにしなくてはいけない。もちろん,その自身の立場は,判例,判例がない場合には代表的な学説の立場である必要がある。 ・規範とあてはめが混 . . . 本文を読む

【2015基礎講座】憲法8&【2015答案力養成答練】民法1・民法2

2015-05-02 | 講義関連(講義関連・講義補足など)
【基礎講座】 内閣以降の統治分野を扱いました。いずれにせよ、短答対策と考えてもらってよいです。論文ではあまり出題が想定できないですし、万が一、出題されたとしても、短答知識を淡々と並べて頂ければ対応できます。内閣のところで出てきたロッキード事件は、事案とともに押さえてください。裁判所のところでは、「法律上の争訟」の意味を押さえてください。その上で、警察予備隊事件、板まんだら事件の理屈を押さえてくだ . . . 本文を読む

【2015基礎講座】憲法7

2015-04-29 | 講義関連(講義関連・講義補足など)
今日は、教育を受ける権利から。基本的に社会権であることを理解して頂いて、その上で旭川学テ事件につき、事案の概要や判旨をよく押さえてください。 労働基本権については、その内容の理解が第一。労働三権はすっと出てくるように。三井美唄事件について、何が問題になっているか、把握を。労働基本権は、公務員のケースこそ重要です。第2期に分類される都教組事件では、限定解釈(二重の絞り)を施しました。これは、どんな . . . 本文を読む