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PRINCOの今日のパチパチ
Sidosso Princoちゃんの思わず拍手パチパチ記録
 



酢豆腐(上方では『ちりとてちん』)という古典落語があります。パチパチ!
自称食通の若旦那に腐った豆腐を食べさせたところ、知らないと言えず「これは酢豆腐という食べ物だ」といい張ると言う話です。そこから半可通や知ったかぶりを酢豆腐というのですが、、、、
先日、新聞のコラムにあの『広辞苑』が酢豆腐について「実際にそういう食べ物がある」という間違った説明をしていて、多くの辞書がそれに倣った為に間違えてしまっていた話が載っていました。辞書だって間違える、いわんやウィキをや。

ウィキペディアに書かれている、初詣の記載がどうしても腑に落ちないのです。家長が祈願の為に大晦日から元日にかけてお篭もりをしたというのですが、確かにそういう家もあったかもしれません。しかし、お篭もり(参籠、山籠)はあくまでお篭もりです。それを初詣の起こりというのは言い過ぎじゃないでしょうか。まさか江戸や明治に一家の主がみんな揃って、大晦日から元旦に家を空けているなんて、どうしても想像ができないのです。仮にそうだとしたら誰が若水を汲んだり、お年玉をあげたりするのでしょう。新年の挨拶をしてから寝るなんてやっぱりおかしいです。

同じ宗派のご住職が『鉄道が変えた社寺参詣』についての話を宗派の冊子に書いているのを読み、ようやく溜飲が下がりました。

古典落語に『初詣』の言葉が出てこないように、かつて元日に社寺詣でをすることは、今よりずっと規模が小さく、あってもそれは恵方参りだったのだそうです。年の初めのお参りは、やはり縁日(初天神、初薬師、初大師、初不動など)に行ったようです。
やがて鉄道の時代になると、当時の新聞に「火の出るような旅客争奪合戦」と書かれるくらいに、鉄道各社が臨時列車を出して元日のお参りをすすめ、初詣という言葉ができたのだとか。ボジョレー・ヌーボーのように早けりゃ早いほどいいじゃん!という方たちをあおったのでしょう。

とまれ、大晦日の夜に出歩いて、朝方かえって、昼まで寝てるのが一年で一番神聖な日だなんて、なんか納得いかないなーと思っていたのです。腕時計も懐中電灯も外灯も無い時代に、深夜0時ちょうどにお参りなんてする訳がないと。そんな訳で円東寺は、『除夜の(小)鐘』は日の入りに合わせ、夕方から法要、その後、暮れ六つにあわせてつき終るようにしました。もうチラシも刷っちゃいましたもーん。

個人的に、鉄道各社の深夜運行はやめていいと思っています。社員の方だって家族があるのに、酔っぱらい相手に、一晩中業務を強いられるのは気の毒です。浮かれた親に連れまわされて夜更かしを強いられる子どもらも。


「堅いこと言わない、言わない!楽しければそれでいいじゃない!」


はい、そうでした。
と、いう訳で、、、、、、円東寺では楽しいことをより早く楽しむために、やっぱり夕方から行いますので(^^)

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