今年も3月になってしまいました。
今日からDaylight Savings Time, つまり夏時間になり、時計の針を一時間進めました。日照時間が長くなり、春の到来を伝えてくれます。
「1月行く、2月逃げる、3月去る」 よく耳にするのですが、
3月になると冬の寒さも和らいで、草木のつぼみ、芽も膨らみ始めます。
「3月去る」は長い冬が去ることではないでしょうか。
そして「4月知る」、つまり自然(シ)の不思議さと恵みを私たちは知る(シ)ことになります。
寒い冬の嫌いな私の勝手な語呂合わせでした。
春と言えば、良寛さんこと、江戸後期の禅僧で、歌人であった大隈良寛のこんな漢詩を思い出します。
花無心招蝶 花は無心に蝶を招き
蝶無心尋鼻 蝶は無心に花を尋ぬ。
花開時蝶来 花開く時蝶来り
蝶来時花開 蝶来る時花開く。
吾亦不知人 吾も亦人知らず
人亦不知吾 人も亦吾知らず。
不知従帝則 知らずとも帝則に従う。
私たちも自然の一部ですから、意思にかかわらず自然の大道に従って生きれいるということでしょう。実に不思議な世界です。
自然は私たちに恵みを与えますが、過酷な試練も与えます。
日本列島のかの地域は昨年の3月11日以来、時計の針が止まったままになっています。
空の空 空の空 一切は空虚である。
日の下で、どんなに労苦しても、
それが人に何の益になろう。
世は去り 世は来る
しかし地は永遠に変わらない。
日はいで 日は没し
その出た所に急ぎ行く。
先にあったこと また後にもある。
先になされた事は また後にもなされる。
日の下に 新しきものなし。
「見よこれこそ新しいもの」と
言うものがあるのか。
それはわれわれの前にあった世に
すべたあったものだ
つづけてこういってます。
私は、日の下で行われたすべてのわざを見たが、
なんと、すべてがむなしいことよ。風を追うようなものだ。
そして
曲がってるものを、まっすぐできない
なくなってるものを、数えることはできない。
「私の心は多くに知恵と知識を得た」
実に 知恵が多くなれば悩みも多くなり、
知識を増すものはかなしみを増す。
以上、旧約聖書 「伝道の書」から
復興が進んでいない実情をみると、政治の世界で色々と言われてることが空虚であり、むなしさを感じてなりません。