書いた
短いことばを書いた
手紙でも
日記でもない
宛先のないことば
明日はまだだから書けなくて
昨日は誰か知ってるだろうし
自分だけの今にした
街の中にポツンといるのを書いた
ひとりじゃないひとりを書いた
文字にイイ感じが浮かんできた
こんなのはじめてだったから
これまで書いたのは
誰か宛てだったんだね
このことばを
誰かが読んだら
嬉しいのかな
恥ずかしいのかな
悲しいのかな
書いたけど渡さないラブレター
そんな感じだな
いつかどこかでことばと再会しても
自分のことばだと気づかないかもしれない
そうだったら消えるんだろう
ふっと終わるんだ
うん それもまあイイ感じだ
家に帰って靴の底に
ことばが貼りついてたら
それはボクのかもしれません
少しだけやさしくしてあげてください
ゆっくり消えますから
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