
NODA・MAP 正三角関係を観に行った
NODA・MAPの公演は2021年のフェイクスピア以来
ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟をベースに野田秀樹らしい日本に舞台を変えたアレンジが効いています
主演3人がカラマーゾフの3兄弟という設定
長男役の松本潤は花火師で、父親殺しの罪で裁判にかけられている場面からスタート
カラマーゾフの兄弟がベースになっていると情報公開されていたので、今一度あらすじを復習していくことをおすすめ
野田秀樹の演出らしい言葉選びセリフ運びは健在だったけど、自分が年を重ねたからか、なんだか夢の遊民社時代の尖がった感は薄れたような感じがする
前作品の「兎、波を走る」は観てないので分からないけど、前々作のフェイクスピアと同様最後は第二次世界大戦を彷彿させる演出
忘れてはいけない史実ではあるけど、そこに話を終着させるものばかりだと、正直、またか・・・と思った
もっと奇想天外、夢想のような野田作品を観てみたい
あとカラマーゾフの兄弟では長男が放蕩人、女好きだが心に闇をもっている人物像のイメージを持っていたが、本作ではやや綺麗すぎる感じがした
それが花火を打ち上げるという意志とバーターするなら納得だが、その辺も中途半端な感じ
次男、三男も若干キャラが薄めに感じ、個人的には少々消化不良気味だった