*****ご注意!!!!一部ネタバレの可能性があります!*****
毒舌ぶりが、ここまでくると清々くもある元刑事で現作家の毒島真理シリーズ
今回は神保町の雑誌社で放火事件が発端
犯行声明をだしたのが急進革マル派と聞いたことのない団体。
公安がマークすべき団体なのかを見極めるため、公安一課の淡海が毒島と行動を共にする
最初の放火事件はあっさり解決したが、急進革マル派の実態がつかめない。
そのうちに、学祭での殺人事件、居酒屋店員の過重労働死、沖縄基地デモ下の殺人、選挙狂言 などの事件が起こる
話題になった社会問題を上手く題材にして、ストーリーが展開される。
そして本作の最後のどんでん返しは見事だった。
敵のいなくなった公安にならないため架空の敵をでっちあげるとか、組織の存在意義がなくなる=仕事がなくなるってお役所関係には恐怖なんだろうなと改めて思った。
2022年7月20日第一刷発行
小説幻冬 2019年7月号~2020年4月号連載 毒島刑事の嘲笑 を改題・加筆・修正したもの
装画 帽子
装幀 長崎綾
ソフトカバー
装画の担当者が変更(かな?)
表紙の中央のマークが警察マークっぽい